デイサービスの車が来た

迎えに出ると
母の声が聞こえる


痛い!
痛い!
やめて!


介助される方が困っている


お母さん、大丈夫だから
興奮しないで!


そう言っても
母の声は変わらず


力むから
介助し難い


車から降ろしたいのに
取っ手を掴んで離さない


待っている間に
入浴も大変な騒ぎだったと
教えてもらう

思わず
ため息


私がヘルパーをやっていた時
一番やり難い利用者さんは
体を任せてくれない人だった

力が入れば
余計に重くなる
一連の動作がスムーズにいかない


まさしく、
母は、その状態


ようやく
車椅子に乗せ
ベッドまで連れてくる

ベッドから移乗し
着替えさせ
顔を見る


怒ってる


ふぅ