昨日もリハビリを兼ねて

散歩へ出掛けた。


今回はまた

体力の限界に挑んでみようと

いつもより足を伸ばし

あえて負荷をかけてみた。


目的地まで

そこそこの距離ではあるが、

健康体ならなんて事はない。

しかし、息も上がり

やっぱり途中でバテた。


橋の欄干に身を寄せながら

遠い目をして

川面を見つめて休んでいれば

通りがかりの人に

「アラ、この人身投げでもするのかしら」

みたいな目で見られたので

目的地へと急ぐ事にした。




これから目的地までは

長い長い坂を

登らなければならない。 

そこで色々な事が

頭をよぎった。 



早く仕事に復帰しなきゃ… 

と思う反面、

体も力も使い

スピードも要する

いわゆるハードな仕事だし

こんなんじゃ

まだまだ復帰は無理だし

いざ仕事に出たとしても

周りに迷惑をかけてしまうだろうな…  



侘しさと寂しさを感じながら

長い坂道を一歩一歩、歩き出した。 

侘しさと寂しさ

侘しさと寂しさ…   



目的地は池田山公園(東京都品川区)  

綺麗な趣のある庭園だ。 

池には錦鯉が悠々と泳ぎ 

小さな橋が架かってている。

そこで若い外国人のカップルとすれ違った。

バックパッカー風の観光客。

「Wabi sabi」 

を感じに来たのであろう。

その二人の表情や姿が

なんとも美しくて微笑ましかった。 


写真の右下、

先程すれ違った外国人カップルが 

まだ橋の上で「Wabi sabi」 

を感じている様子が伺えます。



僕が公園に来る時の

侘しさと寂しさは

侘びしいな… 寂びしいな… 

という切ない意味の

「侘び」と「寂び」だった。


公園に来てみると

そこには 趣のある

「侘び寂び」があった。

僕はこの若い外国人のカップルに

そんな「Wabi sabi」を

教えてもらったような気がする。 



「Wabi  sabi」