【NQNロンドン=蔭山道子】30日のロンドン外国為替市場でユーロの対ドル相場は上昇し、英国時間16時時点では1ユーロ=1.0840〜50ドルと、前日の同時点に比べ0.0030ドルのユーロ高ドル安で推移している。30日発表の米経済指標をきっかけに米長期金利が水準を切り下げると、ユーロ買いドル売りが増えた。30日発表の2024年1〜3月期の米国内総生産(GDP)改定値では、前期比年率の成長率が速報値から下方修正された。同日発表された週間の米新規失業保険の申請件数は市場予想を上回る水準に増えたほか、住宅関連の指標も市場予想より弱かった。円は対ユーロで上昇し、英国時間16時時点では1ユーロ=169円70〜80銭と前日の同時点に比べ60銭の円高ユーロ安となっている。前日の米株安に続いて30日のアジア市場でも主要な株価指数が下落。運用リスクを回避する目的で、ユーロやドルに対する円買いが優勢となっている。円の対ドル相場は1=156円50〜60銭と同90銭の円高ドル安で推移している。英ポンドは対ドルで上昇し、1ポンド=1.2730〜40ドルと同0.0020ドルのポンド高ドル安で推移している。