明後日、2月25日は、シェリーの前うちにいたミッキーの命日です。
ちょっと前までは、悲しいって気持ちしかなかったけど、最近になってようやく、すごくいい思い出って感じるようにもなってきた。
ミッキーがうちに来る前までは、私はイヌ嫌いだったんだよねぇ。
ミッキーが私とイヌとの接し方の基礎を作ってくれたね。
たった200メートルのお散歩だったけど、季節の移り変わり、空気の違いを感じ、ご近所さんたちとあいさつするの。
ごはんのあげ方や抱っこの仕方を経験して、おしっこやうんちの始末が全く嫌じゃなくなるのを自分の変化として感じられるわけ。
それから、幸せってことを実感する一つひとつをプレゼントしてくれたのかな。
それまでは幸せとか、満ち足りた気分なんて、あまり感じなかったもんね。
ミッキーが近くのお寺までの参道の坂道を最後まで登れると嬉しいの。
歩行者用の信号が青のうちに渡りきれたのは1回だけあったけど、場所や時間、景色も覚えてるわけ。
そんなちょっとしたことがうれしかったし、幸せに感じたし、今もはっきり覚えているんだよね。
おれにとって、ミッキーはなんとなく先輩みたいだった。
17歳ってことはおじいちゃんだからかな。
だから、どんなときも敬意と配慮をもって、接していたように、今になって思う。
「ごはんは美味しいですか」
「寝るときに寒くないですか」
「海外旅行に行ってるママに写真を送りたいんですが、付き合ってもらえますか」
なんて感じに接すると、ミッキーはね、
「うむ」
って感じで対応してくれるの。
たぶん、ママと同じ飼い主として、認めてくれてたし、信頼も信用もしてくれてたと思う。
そんなやりとりも楽しかったし、今、シェリーが何を思っているのかわかるのは、こんなことを経験できたからかな。
危なくイヌと生活するよさを知らずに一生を終えるとこだった。
今は心の底からワンコっていいねって言える。
ミッキーのおかげだね。
ミッキー、元気にしてる