「大丈夫です、全て私にお任せください」。
この言葉は、私が最も頻繁に口にする言葉です。
お客様にも、部下にも、そして自分自身にも。
完璧主義者である私は、常に完璧な対応を求め、その仮面をかぶり続けてきました。
しかし、この仮面の下では、見えない疲労が蓄積し、精神は少しずつ蝕まれています。
このブログでは、プロ意識という名の完璧主義と、その仮面がもたらす精神的な疲弊について、正直な胸の内を語ります。
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プロとしての「完璧主義」
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「大丈夫」という名の仮面
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完璧主義の終着点
1. プロとしての「完璧主義」
私の完璧主義は、ホテルマンとしてのプライドに直結しています。
お客様に一切の不満を与えず、従業員に不安を感じさせないこと。
それが、私にとってのプロの定義です。
私は、ホテルの清掃から経理まで、全ての部門において完璧な状態を維持することを自らに課しています。
ENFJ-Tの私は、他者の期待に応え、完璧なパフォーマンスを披露することで、自己の存在価値を確認します。
だからこそ、私は常に先回りして問題を解決し、小さなミスも見逃しません。
部下が困っていればすぐに手伝い、私がやるべきでない仕事でも、完璧な結果を出すために引き受けてしまいます。
この完璧主義は、私の強みであり、同時に私の最大の弱点でもあります。
2. 「大丈夫」という名の仮面
この完璧主義を維持するために、私は常に「大丈夫」という仮面をかぶっています。
どんなに疲れていても、どんなに問題が山積していても、私の口からは「大丈夫です」という言葉しか出ません。
この仮面は、私をプロとして見せるためのものです。
しかし、この仮面は私を孤独にさせます。
部下は私が全てを解決してくれると信じ、私の苦悩に気づかない。上司は私が完璧にこなしていると信じ、更なる重責を私に課す。
誰も私の弱さを見ることができないため、誰も私を助けることができないのです。
先日、大きなクレーム対応で深夜まで対応に追われ、精神的に限界を感じた日がありました。
明け方、疲労困憊でロビーにいると、夜勤のスタッフが「支配人、何かあったんですか?」と声をかけてくれました。
しかし、私は反射的に「いや、大丈夫だよ。ありがとう」と答えてしまいました。
本当は「もう限界だ」と叫びたかったのに、その言葉は仮面の下に閉じ込められたままでした。
仕事とは、この「大丈夫」という名の嘘をつき続けることなのでしょうか。
3. 完璧主義の終着点
私は、この完璧主義という仮面が、いつか私を壊してしまうのではないかと、心の奥底で恐れています。
完璧を追求するあまり、私は自分自身を許すことができなくなりました。
少しでもミスをすれば、激しい自己批判に陥り、精神的な疲弊が蓄積されます。
仕事の目的は、私一人が完璧を演じ続けることではありません。
私がいなくても、このホテルが最高のサービスを提供し続けられるように、チームを育てることが、私の本当の使命です。
そのために、私は少しずつ「大丈夫」という仮面を外す練習を始めました。
部下に「この問題、一緒に考えてくれるか?」と頼むこと。
疲れているときは、「少し休憩するよ」と正直に伝えること。
これらは、私にとって勇気のいる行動です。
完璧主義の終着点は、自分自身を壊すことではなく、チーム全体で「より良い」を目指せる仕組みを創ることだと信じています。私は今日も、完璧主義という仮面の下で、自分自身を解放する旅を続けています。
仕事とは、自分自身の弱さを受け入れ、他者と分かち合う「人間らしさ」を学ぶ旅なのです。
#支配人の試練
「大丈夫」という名の嘘。
完璧主義の仮面の下で、35歳ホテル支配人が隠し続けた心の叫びとは?
ENFJの責任感が招く精神的疲弊と、完璧主義の終着点。
仕事は、自分自身を壊すことじゃない。
#完璧主義 #心の健康 #管理職の悩み
今日もやったろ!!