私は昔から、行動する前に何度も確認する癖がある。
プロジェクトの開始前に何時間も資料を読み返し、
関係者に根回しし、全員の承認を取ってから動く。
結果として、ミスは少ない——が、チャンスを逃すことも多かった。
ある時、同僚に言われた。
「お前は安全運転すぎて、レースに出る前にゴールが終わってることがあるよ。」
確かにその通りだと思った。
慎重さは美徳だが、過剰になると動きが遅れ、成果のタイミングを逃す。
そこで僕は、「情報が7割そろったら動く」というルールを作った。
完全な準備は幻だ。
残りの3割は走りながら埋めればいい。
さらに、期限を設定して迷いを断ち切ることも意識した。
期限がなければ、小心者は永遠に確認を続けてしまう。
行動のタイミングを決めることで、ようやく動ける自分になった。
慎重さを完全に捨てる必要はない。
ただし、それを武器にするには「動く勇気」をセットにすることが不可欠だ。
そうでなければ、小心者は守るだけで終わってしまう。
今日もやったろ!!