長女が生まれたのが、1990年です。1995年には阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件があり、

1997年には神戸連続児童殺傷事件で中学生が逮捕された事件がありました。そういう大きな事件が立て続けに起こる中で小学校に入学をしました。

和歌山毒物カレー事件は、1998年7月におこっています。長女がちょうど小学2年生の夏です。夏休みのショッキングなニュースでした。

小学生を含む4人が亡くなり、67人がヒ素中毒となりました。
容疑者である林真須美容疑者が自宅前に群がる報道陣にホースで水をかける映像は「怪物」あるいは「悪魔」のような印象を見る人に与えました。当時はだれしも、保険金詐欺をしていた流れでやったのではないかと信じた人が多かったと思います。
 もう最高裁で死刑判決が出ています。しかしながら、もしかするとこの映画を見ると冤罪である可能性があることが調査によって明らかになっていきます。

容疑者の、夫や長男の証言によってもしかするとこれはと思いました。

映画のなかで、「知らない世間」と「報じない大手メディア」が無実な人を死刑にしてしまう怖さが語られています。

容疑者の長女は、幸せになるために名前を変えて子供2人作りましたが。結局精神を病み?親子心中を最近しています。なんと悲惨なことでしょうか。

重大犯罪の加害者のことを描いた小説を思い出しました。

『手紙』(てがみ)は、東野圭吾の小説。 犯罪加害者の親族の視点に立って、その心情の動向を丹念に追った作品である。

証拠と言われる、ヒ素の科学的検証も、目撃者の証言もあやふやであることがわかりました。一方、容疑者の夫に検察が容疑者がやったんだと言えと圧力をかけていたことも証言されています。

 近年冤罪のことが、取り上げられるようになって。。。死刑制度そのものに危うさを感じました。国家の名のもとに、無実の人を殺せるか。。。。

とても考えさせられる映画でした。

多くの人に見てもらいたいと思います。