2011年4月から池袋でMBAに通い始めてから2年間、とうとう3月24日に学位授与式を迎えることができた。
長めにいた方も含めて、今回は87名が修了した。入学した時は96名いたはずであり、いろんな事情で2年間で修了できなかった人もいるのだ。そんな中で自分が2年で修了できたことはラッキーといえるかもしれないし、もう一年いて勉強したほうがよかったかもしれない。
今回の総代、副総代の方、5名の優秀論文賞の方、一緒にずっと勉強してきた中なので、自分のことのようにうれしかった。ぼくは成績的にそのようなものとは無縁であることはわかっていたし(成績よりも、研究科委員長が入学式でいっていた「苦手なものを履修するように」という言葉に従ったからね)、論文賞は……今回から副査が推薦して決めることになったそうで、決定過程が今一つ不鮮明だけれど、選ばれたことはすごいのだ。
会社ではない非営利団体で働くぼくが、なぜか立教大学のMBAコースで学ぶ日々を続けてきたが、わかったことは、どこに勤めていようがどんな仕事をしていようが、このMBAでの学びは関係ないことだった。
企業経営者、大企業の管理職、エンジニア、看護師、広告マン、デザイナーなど職種や立場も違う幅広い年代の男女が同じステージで対等の立場に立って議論し、教えあい、勉強できた経験は他では得ることができない貴重な経験だった。この学校に来なければ縁もない人たちと出会うことができたのだ。それだけでもこの大学院に入学した価値はあったと思う。
アカデミックな部分については現実とは違うとかいう人もいたけれど、それは現実を観るためのまさしくフレームワークであり、この学校のアカデミックと実学のバランスはきっとよかったのではないだろうか。いろいろな先生も言っていたが、実学はまさしく働いている人が現場で学ぶべきものであり、どの大学院でもそれ以上のことは教えられるはずもない。それよりもバックグラウンドとなるアカデミックな理論やこれまでの経緯などを学ぶことによって理解をする手段を学ぶ、といった部分が強いのだろう。
正直に言えば不満に思う授業もいくつかあったし、成績評価についても釈然としない科目もあった。だが、MBAは良い成績をとるために通うのではなく、自分がいかに学ぶべきか、そのきっかけをどこで見つけるのかということであり、よい先生、学友に出会えることができればそれでよいのだと思う。
この学校の特徴はグループワークがとても多いことであるが、メンバーによって非常に差異があった。もちろん現実においてもパートナーは選べないことが多いけれど、問題があればメンバーチェンジができるのに、この学校のグループワークはできない。その結果、評価にも影響があったとしたらとても不本意に思う科目もあった。どんなに有名な企業に勤めていても、困った人は困った人なのだということを実感できたのも一つの成果だろうか。
結局のところ、この2年間の大学院生活によって得られたものは知識ではなく、人だったと思う。
これだけ幅広い人たちと出会う機会はほかのMBAにはないと断言してよいだろう。それはきっと仕事やふつうに生活していたら出会えない人たちだ。どんな知識や研究成果よりも、これからの人生にもっとも役立つものだと確信している。
一方で後悔もある。もう少し、いろいろな授業をとりたかった。2年生のときはどうしても論文に集中してしまうことと、とりたい授業が開講しなかったこともあって、とれない分野や先生の授業があったのは残念だ。しかし、それはこれから自分で勉強しなければならないということだろう。
我々の代からは3名が博士後期課程に進学し、引き続き研究を深めようとしている。また卒業後も自主的な勉強会や研究会が立ち上がるようだし、ゼミの先生からもたまには顔を出していいといわれている。そうしたつながりが勉強を続けるモチベーションともなるだろう。
大学院生活は終わってしまったが、そこで出会った人たちとのつながりはこれからも続くのだ。
……2年間の大学院生活について書き始めたらきりはないが、そろそろこれで終わりにしたい。このブログは大学院に入学してから修了するまでを記録するためのものだった。2年間で終わったのは幸いである。
振り返る自分のための記録でもあるし、これからMBAで勉強しようとする人のための記録ともなると思って書いてきたものだ。ぼくがMBAに入学を決めるときも、先達者の方々か書き記したブログが大変参考となった。
残念ながら、これに続く人はいないようだ。SNSに多くが移行しているせいかもしれない。ぼくが通った学校も多くの人がフェイスブックで書き込みをし情報をやりとりしているし、その中には先生もいらっしゃる。これからはそういう時代なのだ。部外者の人には情報が得にくくなるかもしれないがそれも時代の流れなのでしょう。
一言でいうと、大学院生活は「楽しかったです」。
これでこのブログはおしまいです。
今までごらんいただきありがとうございました。








