朝鮮通信使人形の制作のきっかけ
両国の平和に命を懸けた人々の行列の様子が絵巻に残されています。
朝鮮海峡、対馬海峡、玄海を越え門司より瀬戸内海に入り、
大阪、京都、東京までを300人~500人の朝鮮通信使が
対馬藩と共に行列したのです。
260年間余り続いた大陸と日本の平和の記録です。
世界史でも類のない平和の外交の記録です。
朝鮮王朝と徳川幕府の間で苦難の多かった対馬藩。
行列行事に1年間の国家予算を投入したという両国。
大陸文化に接ししたいため、道中の藩の歓迎ぶり。
映像のない時代、500人余る行列を記録画にした画家の感性。
私の中で、感動が膨らみ、いつしか私は宙に浮き、
その思いが気球のように空を舞うのです。
目下にシーロードが見え、通信使行列が朝鮮半島より船出するところです。
笛や太鼓や馬の蹄、人々の笑う声が聞こえます。
その感動があふれる思いとなり、私の創作の原動力となります。
私は両国の政治や思想については語りません。
しかし、当時の両国の人々が平和へ命を懸けた証の絵巻を
人形で再現して子供たちへ残したいのです。

順風作、通信使人形より
日本より韓国に近い国境の島に私は住んでいます。
若い時一度は福岡に住みました
出来ればこのくらいの都会に住みたいと
思っていましたが、
対馬に縁あっていまだに対馬住まいです。
地図で見る対馬は遠い島です。
子供のような発想で
対馬と本土をくっつけて
いいね。いいね。
こんなに近くだと本当に嬉しいね。
2013年人生を考えることに出会い
2014年4月にヤフーブログを始めました。
その時からのブロ友さんと今も
交流できることを嬉しく思っています。
日本に遠い国境の島を近くに感じました。
独学我流の人形制作を始めたのです。
物を制作するということは
常に私の心が弾まないといい作品に出会えません。
ときめきが無くなると
作品が生き生きしないのです。
どうかときめきをください
と
目を閉じて心の中で手を合わるのです。