【第一段階】

精神的にも身体的にも生きづらさを感じながら、生きづらさを外界に避難する

【第二段階】自分の生き方が間違っているからと疑ってみる。自分の生き方こそが間違っているからだと結論に至る人は自己無価値感を脱却するための大きなハードルを超えたことになる

【第三段階】

いろいろ試してみる。根本的な解決にはならない

【第四段階】

根本的なことを考える必要があることに気づく。その人がそこにいる存在こそ本当の人間の価値があるという認識に至る。矛盾に苦しみながら生きている

【第五段階】

人間の真の価値を理解したうえで、その動機をもとにした行為を重ねることで、ますます確信を深めていく。生きづらさそれ自体が自分や他人を守るため本来人間が持っている必要な要素であることに気づき、、その行きづらさをありのままに受け入れられるようになる。これにより必要以上に生きづらさを増幅することがなくなる。真の人間の価値の理解から生み出される動機により自分や周囲の人に対してありのままを愛せるようになり幸せな人生を歩んでいくことになる。

そうした行動を重ねる中で社会的価値という外的価値ではなく、自分の内発的な基準で、物事を感覚し、理解し、判断し、評価し、欲求することができるようになる





これまでの自分を否定したところに救われた新たな自分があるわけでははない。幼く無力な存在であった自分と、圧倒的に強力な外界という力関係のなかで、それぞれの人が置かれた状況により、そうならざるを得なかった自分。どのような人生を生きてきた人にでも『健気に頑張ってきた自分』とほめることができるのではないか。

人生にも勝ち負けも存在しない。ただ、自分が生きてきたといつ事実が、どれだけ満足であったかということだけが残る。仏教では、生老病死が人間の四苦であるという。生きることそのものが苦しみなのだ


自分と自分の人生を受け入れ、必要であれば、努力の方向を修正すること。人生の無価値感を埋めることでは無く、幸福であること。

大事なことは自己無価値感を代償しようと努力することではなく、幸福であるための努力をすることである。幸福は到達点ではない。幸福とは、満たされた環境のことでもない。幸福は生活のプロセスであり、生活のあり方にともなう心地よい感情のことである


幸福の条件

周囲の人と心通い合う生活

自分が心からの満足できる行動をすること