海外ではたらく社員のblog (広州編)
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滞在延期

日本での滞在期間が延びました。

11月の第1週になりそうです。


せっかく、お食事会の企画をして下さった

渡辺さん、すみません。。


今朝は、霜が降りていた、日本より。

我在日本

14日から日本に一時帰国しています。

日本はもう長袖のニットが似合う季節です。


24日には、半袖のTシャツが似合う

広州へ戻ります。

広州ナンバーワン料理

日本と北京から会社の同僚がやってきたので

花園酒店近くの広東料理店へと繰り出した。


広東料理『東江海鮮酒家』は、その名の通り

海鮮料理に定評のある、広州でも屈指の名店である。


このお店は各地に支店を持っており、

広州でも珠江沿いの大型店をはじめ

いくつかの支店を持っている。


水槽から好きな魚介類を選び、その場で調理方法を指示する

ことができるという趣向が受けているようで、

その一つが、花園酒店裏(東南方向)にある

こちらのお店である。


ここで一番美味しい(と個人的に思っている)料理は、

伊勢エビを丸ごと一匹、あますことなく使う料理。


まずは、わさび醤油でいただく、お刺身から。



東江海鮮酒家

(わさびが激辛なので、少量がポイント)


生の鶏肉かと見紛うほどの、プリプリとした弾力と

えもいわれぬ甘み――
一匹、400元近いが、その価値は、十二分にある。


このあと、頭部をダシにしたスープが出され、

そのガラが運ばれてくる。

スープはもちろん美味いのであるが、

特筆すべきは、そのガラである。


通常、スープのダシガラは手をつけないのが

中華料理における暗黙の了解のようであるが、

これは、まだまだ伊勢エビの肉も残っており

蟹用はさみを片手に奮闘するに値する。



今のところ、広州でのナンバーワン料理だと思っている。



隠れ家レストラン

路地裏にひっそりと佇むこのお店に行ったのは、

実は2度目である。


「隠れ家レストラン」と呼ぶに相応しい雰囲気を

暗闇に突如浮かび上がるネオンが醸し出している。

もっとも、何から隠れるのか分からないが。



店外観

イタリアン・カフェ『37゜2』



ここは、花園酒店の正面道路を反対側に渡って

友誼商店に向かって左(西方向)に歩き出し、

一本目の小道を右に入ったところ。


小さな看板が目印である。



店内に入ると、古い映画のポスターなんかが

壁にかかっていて、小洒落ている。


イタリアンには店構えの格式の高いほうから

リストランテ→トラットリア→バールとあるが、

ここは差し詰め、トラットリアとバールの間ぐらいか。



店内



食事は、いたってシンプル。


オーダーしたのは、アップルサラダに



サラダ



エンジェルヘアーのFungi系パスタ。



パスタ



素材の味も生きてるし、なによりパスタが伸びてない。


写真を撮り忘れたが、ここはデザートもわるくなく、

ボリュームの割には、味が日本のケーキに近い

繊細さを持ち合わせている。


僕は、ブルーベリーチーズケーキを食べた。



食事中、耳慣れた曲がかかったと思ったら

『What a Wonderful World』だ。

でも、ルイ・アームストロングのしゃがれ声じゃない・・・平井賢だ。


平井賢は、ここ中国でも人気らしいことは、

職場で何度か訊かれたことからも伺える。


それにしても、平井賢がBGMとは、、

しかし、妙に落ち着く。



広州にいながらにして、雰囲気のいいお店で、

美味しいイタリアンを食す。BGMには聞きなれた音楽が――


What a Wonderful World...



喫茶店『名典珈琲』

中国語の先生、Nikiは

ニュージーランドに留学経験もある、才女である。


天河の大きなブックストアで、

子供向けの中国語教材を買って来たのは一月ほど前、

以来、僕は週3回、彼女に教えを請うている。



彼女との中国語教室の場が、ここ『名典珈琲』である。


決して静かな場所ではなく――時にピアノの生演奏が流れたり――

勉強に適した明るさでもない――ややムーディーな間接照明――

のだが、職場の近くに、他に場所も見当たらないため、致し方ない。


ただ、この店の良いところは、喫茶店のはずなのに

食事がすこぶる美味い点である。


勉強の後、食事をして帰るのが、お決まりのコースなのだが

先日、Nikiがオーダーしてくれた“茶碗蒸し”は



名典珈琲



銀杏が入っていないだけで、味はまさしく

日本のそれ、であった。


となれば、奥の湯(スープ)、となりの鳥丼などの

中華の定番が持つ妙味は、僕ごとき外国人には

いわずもがなである。



ちなみに、この店、チェーン店だと思われるのだが・・・



行列のできる店

少し前のこと(国慶節前)になるが、

ベトナム料理に行ってきた。


人気のあまり、店の前に、お客が列を成して並んでいるという

噂の店である。



花園酒店の西側の通り、スタバの前を

南に歩くと、右側に、以下のようなお店が見えてくる。



ベトナム料理屋外観

ベトナム料理『LEMON HOUSE』



こんなところに、こんなお店があろうとは。


この通りを、今まで幾度となく通ってきたにも関わらず

気付かなかったことからしても、その分かりにくさが伺える。


事実、ここに辿り着くまで、通りを2往復した。


おかげで、小腹が空いてきた。



その日は、幸いなことに並んでいるようなことはなかったが、

店に入ってみると、中国人客でごった返していた。

メニューを見ると、合点が行く思いがした。


とにかく、安いのである。



定番の、生春巻きやフォーなどを頼んだ。


味は――



ベトナム料理



生春巻きは、少なくとも、東京のモンスーンカフェよりは美味しく、

フォーにいたっては“絶品”と呼ぶに相応しい。


広州に来てまだ、食事で並んだことはないが

ここなら、15分は並んでもいいな、と思った。


我想去看医生

週明けの月曜は、病に臥していた。


金曜日から、喉が痛いと思っていたら、案の定、扁桃腺が腫れた。

どうも、子供の時分から扁桃腺は弱いようだ。


喉の痛みに効くからと、飲んでみた涼茶は、苦い損で終わった。

このお茶は、SARSの時も特効薬とされ、ここ広州では品切れだったそうだ。



月曜は、高熱に歩くこともままならなかったので

仕方なしにルームサービスのお粥(30元)と、

マンゴープリン(20元)を食して、ひたすら寝た。


ちなみに、ここのマンゴープリンは、

3階の広東料理レストランが出しているもので

果肉が多く、とびきり美味い。



翌朝、熱は引いていたが、喉が相変わらず痛むので

仕事に行く前に病院に行くことにした。


病院といっても、ホテル内のクリニックである。


花園酒店のクリニックだから、言葉の問題はなかろうと

タカをくくっていたが、コミュニケーションの手段は

英語と中国語のノートを使った“指差し会話”だった。



僕がSore Thoroat(喉の痛み)を指差すと、

初老の女医は珈琲を悠長に含みながら、

何かをカルテのようなものに記していた。


つづいて懐中電灯を右手に持つと、僕のアゴを持って「アーといえ」という。


僕が「アー」と口を開けると、

見たのか見てないのか分からぬ早さで

懐中電灯を消した。



そのあと、しきりにカルテ(らしきもの)に何かを書いていたが

それらは中国語で、分からない。


まるで、彼女の宿題でも待たされているかのように

しばし、僕はそこに佇んでいた。



しばらく経って、ようやく彼女は処方室へと向かい

またしばらく経って、

薬を持ってきた。



薬



持ってきたとかと思うと、突然、受話器を取り

受話器の向こう側の人に何かをしゃべり始めた。


そして僕に、「換われ」という。


換わると、受話器の向こうの人は、訛りの強い英語で

「青い箱の薬は飲み薬ではありません。嘗めてください」

という。


ホテルのスタッフと思われる電話の相手に

「なるほど、キャンディーのようにですね?」


と聞くと


「そうです。キャンディーのようにです。」

と教えてくれ、「テイクケア」と

一方的に電話は切れた。



僕はこのキャンディといわれた小粒の薬より、

グリーンピースのような大粒の薬が気になっていたのだが、

もう聞く相手はいない。


代金の120元を払い、僕はクリニックを後にした。



会社に着くと、みな心配してくれたが、病状の他に

もう一つ、医療費が幾らだったかについても心配してくれていた。

日本人相手には、看るだけで150USドルもとる医者もいるとか。


みんな一様に、「普通の値段でよかったね」と言ってくれたが

グリーンピースを100粒も処方してくれる医療に、

そうとも思えない、病み上がりの午後であった。


Home Alone 2

昨晩のDVDは2作とも★★★★☆だった。


『隠し剣 鬼の爪』は、山田洋次監督らしい

静かなカメラワークの中に、淡々と、しかし

生き生きと、幕末の一家庭の人間模様が描かれていて、

云うなれば、「幕末の寅さん」といった趣であった。


一転、『カンフーハッスル』は『少林サッカー』そのもの

といってもよく、カメラワークの烈しさは対照的だった。


それにしても、

『隠し剣 鬼の爪』を見た後は、静かな映画ながら

こころがあったまるような気がしたのに対し、

『カンフーハッスル』を見た後は、途中、爆笑し続けたにも関わらず

逆に寂しい気持ちが沸いてきたのは、なぜだろう。


              ―――


一夜明けて

すでに陽は東の空に高く昇っていた。



あまりにも天気が良いので、

今まで一度も足を運んだことがなかった

プールに行ってみることにした。



部屋からの風景

(部屋から見たプール)



午後からの一時間程度だったが、元来、肌はあまり強くないため

あっという間に赤く、火照った体になってしまった。



部屋に戻り、小腹が空いていたので

冷やしておいたチョコレートを、ミニバーから取り出した。


幾度か、繰り返し花園酒店を利用すると、貰えるやつだ。

見た目は、木箱だけあって、やや高級な印象を受けるが、



花園チョコ①


中は、いたって、普通。


花園チョコ②


味も、いたって、普通。



プールには行ってみたが、このままでは

このチョコレートのように、普通の週末になってしまうと思い、
昨日のお店へ、DVDを買いに出掛けた。



バンダイビジュアル
誰も知らない

これも、前々から見たかった映画だ。なんでも――

1988年に実際に起きた事件をモチーフに映画化したものだという。


2004年のカンヌ国際映画祭で

長男役の柳楽優弥君が、日本人初となる男優賞を

カンヌ史上最年少で受賞したことで名高いが、、


はたして、どうだろう。




Home Alone

この時期、国慶節の連休を前に

広州から日本人はいなくなる。


家族持ちは日本へ、

若者は、ここからさらに異国の地へと、旅立つ。


僕の周囲も、タイや、スペインや、台湾などに

出掛けてしまった。



自然、ひとりでの週末である。


いつになっても連休とは縁遠い自分の身を多少のろいながら、

とはいえ迫り来る週末の過ごし方を考えてみた。



まず、土曜の夜はDVD鑑賞である。

秋の夜長はこれに限る。



花園酒店の裏にあるDVD屋をのぞいた。

ここは日本の映画をわずかながら置いているので

よく利用している。


まず、好きな幕末物というだけで、

『隠し剣 鬼の爪』をジャケ買いしてみた。



松竹
隠し剣 鬼の爪 特別版

買ってはみたが、山田洋次監督の渋さで一夜を越せるか

極めて不安だったので、続いて

長い間、観たいと思っていながら今日まで来てしまった

『カンフーハッスル』を手に取った。


残念ながら、日本語版でも英語版でもなく、

北京語もしくは広東語なので、しばし悩んだ。


かろうじて英語の字幕が付いているということで、

北京語の勉強になるかな、と自分を勇気づけ

購入することに決めた。



ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
カンフーハッスル コレクターズ・エディション

         ―――


部屋に戻り、珈琲を煎れて、準備万端。

これぞ至福のひととき。


海外旅行はうらやましいけれど、

部屋でのリラックスタイムもなかなかですよ。


それでは、シネマレビューは、また明日。



広州スイーツ

会社帰りに、同僚たちと西関地区の

第十甫路を歩いた。


東京の新宿のような賑いを見せる一角である。

第十甫路


相変わらず、広州での夜の路地は人が多い。


そもそも、広州人は夜更かしが好きなのだとか。

夜の2時3時まで酒を飲みながら麻雀をやっても、

朝平気な顔をして出勤するのが、広州気質というものらしい。


道理で、職場でもよく麻雀に誘われるわけだ。

そろそろ言い逃れできなくなってきたが。。



途中、乾物屋に寄った。


皇上皇


ここら辺は、古い建物を利用した商店がひたすら軒を連ねているのだが、

中でもここは由緒ある建物で、かつ人気の干し肉屋だと

同僚の一人は説明してくれた。



中に入ってみる。

皇上皇店内


なるほど、牛肉、豚肉、鶏肉など

ありとあらゆる干し肉が、店内ところ狭しとぶら下がっている。


それらの姿形を目が捉える前に、鼻をつんざくような臭気が襲う。

きっと、日本に来た外国人が築地を歩くのと同じ感覚なのだろう。



店を出て歩き続けると、先ほどの同僚が

ひとつの寂れたお店を指差した。


瓶屋?


瓶屋


瓶のお店である。


しかも、同僚らに言わせると、これらはかなり古い型で

小さい頃に家で使っていたものと同型だという。


近くで撮らせてもらおうと思ったら、

気難しそうな店主が首を横に振ったので

このように遠巻きな写真になってしまった。


しかし、瓶自体は近くで見ると、ノスタルジックで

セブンティーズ・チャイナ(知らないけれど)な感じがして、

日本に持って帰って売れば、そこそこ売れるんじゃないかと思ったりした。



さらに、路地を南に進む。


手羽先


途中、露天で手羽先を買った。


見た目はカレー味だが、

普通の塩味で、肉と皮にいちじるしく弾力があり

骨から食いちぎるのに大変難儀した。



さて、本日の目的地である。


南信牛?甜品専店
『南信牛奶甜品専店』


いま、広州の女の子たちの間で大人気のスイーツ

「スワンピーナイ」が食べられるお店だ。


なんでも、広州ではここのお店が一番初めに

この「スワンピーナイ」を始めたのだそうだ。


店内に入ると、20卓ばかりの席はすべて埋まっているように思えた。

奥に、かろうじて残りの席があり、僕らは卓をかきわけ

そこに落ち着いた。


オーダーは入り口近くに告げにいく。

結局また数人が立ち、先ほどの入り口へと向かった。


「スワンピーナイ」には“冷たい”のと“温かい”のがあり、

僕は、みんなと同じ“冷たい”のを頼んだ。



ほどなくして、料理が運ばれてきた。


スワンピーナイとワンタン麺


左手前が、その「スワンピーナイ」、である。


味は、プリンとヨーグルトを混ぜ、さらに豆乳を加えたような感じで、

牛乳嫌いの僕は、正直あまり好みではない。

あまり好みではないが、みんなの手前、完食した。


僕にとっては、むしろ右側のワンタン麺が好みに合っており、

ちぢれた麺が、コクのあるワンタンスープに絡んで

すこぶる美味であった。


“小”を頼んだのだが、“大”を頼んでおけばよかったと

後で少し後悔したほどだ。


同行したみんなは、「スワンピーナイ」を、

ワンタン麺を食べる前に完食してしまったし、

他のテーブルを見渡しても、女の子たちは

みな「スワンピーナイ」を食していた。


たしかに、女の子が好みそうな、甘~い一品だった。

女の子がスイーツに弱いのは、万国共通なのだろう。


一度お試しあれ。



女の子好みといえば――


学生時代のアルバイト仲間で、いまはNHKに勤める友人が

先日ある番組を企画し、放送された。


土曜特集 「アジアのオトコマエ」

http://www3.nhk.or.jp/omoban/main0924.html#20050924017


という、土曜のゴールデンで流すには、少々、チャレンジングなタイトルだ。


しかも、この番組、もともとの企画書には、

「私の愛したアジア君」という原題を付けて提出したというのだが、

そこはさすがに、NHKの嗜好に合わなかったのだろう。


彼に電話で、「次回作は広州で」と伝えたら

「じゃあ人気スポットの下調べをよろしく」と言われた。


そんな流れで、今回の『広州スイーツ』である。