本日、本会議にて、鳥獣被害対策の画期的な環境省法案が通過しました。

環境省としては初めて、農作物に被害を及ぼす鳥獣を「被害鳥獣」と認定し、これまで全ての鳥獣を「保護すべきもの」としてきた政策を「管理すべきもの」、すなわち、ある程度は自然生態系を守るために間引いていかなければならないと、方針を大転換したのです。

具体的には、夜間においても猟銃での捕獲を一部許可したり、住宅が近くにある場所においても麻酔銃の使用を許可したり、網漁免許・わな猟免許の取得年齢を引き下げたりするなど、有害鳥獣の捕獲を、より実情に沿った形で行えるよう規制を緩和しています。

しかしこの改正案で根本的な問題解決ということではもちろんありません。例えばライフル銃の所持許可要件を緩和したり、猟銃所持許可の有効期間を延長するなど、より実態に即した有害鳥獣の捕獲ができるような仕組みづくりに引き続き邁進していかねばなりません。

しかし、特に銃に関係する規制緩和について、かたくなな態度を取り続ける警察庁との折衝は困難な道のりになることは必至です。めげずに粘り強く取り組んでまいります。