会期末のドタバタは筆舌に尽くしがたいものでした。折をみてこの稿を上げようともくろんでいましたが、それすら時間的な余裕がないほど。
もちろん、結論がどうなるかわからないのにみなさんに報告するわけにはいかない、という事情もありましたが。

まずは20日の水曜日。
翌21日には国会予定最終日だということでありましたが、総理大臣が海外出張から帰ってきたのがこの日の朝8時。それまでに国会の会期延長を決めていれば問題はなかったのですが、それから与野党の三党で協議を始めたのが午前11時。
私たち参議院の議運としては致し方なく、午前から国会会期末に向けての準備に。具体的には最終国会で成立させるべき法案審議を各委員会で朝10時から始めてもらい、午後3時ごろにはこれら法案の審議採決のために本会議を開くことに決定。
おかげでこの本会議ではなんと19本もの法案が一気に採決され、成立または衆議院送付されることになりました。50日近く一本の法律も成立しなかったにも関わらず、です。

本会議が終わり、午後4時になってようやく延長と時期について提示してきた与党。「やれやれこれで明日の本会議はなくなるか(国会最終日には会期末処理のための本会議を開くのが通例のため、延長となるとこの本会議開催がなくなるのです)」と思いきや、今度はわが党から待ったが。
税と社会保障の一体改革=消費増税の法案審議で採決日程を明かさないなら最終日には総理問責を出す、というのです。

わが党としては当然の対応だとは思いますが、それでは参議院議長が本会議開催を拒んだらどうするのか?逆に衆議院で総理信任が可決されたらどうなるのか?仮に問責決議が可決されたとして、本当にわが党は選挙に突入する覚悟はあるのか?
さまざまな憶測が飛び交い、偽情報まで飛び交う始末。

しかし、こうしたことに翻弄されるのが議運の宿命。21日が何も起こらず、本会議すら開催されなかったことは生涯の記憶になりそうです。