【ネタバレ注意】踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望【鑑賞の感想】 | つれづれログ

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色々な事を徒然なるままに書いていこうと思います

テレビでのスペシャル、劇場版第2作、第3作の放送を観て、最新作であり最終作の本作を観たい気持ちは高ぶっていた。
フジテレビ…恐ろしい子w

そして平日に休みを貰えたある日、いっちょ観てやるかと考え、劇場にぶらりと寄ってみた。
「踊る」の映画を劇場で観るのは、中学の頃で劇場版第1作を観て以来だ。
平日午前の劇場は空いていて、良い席で観る事が出来て良かった( ´∀`)


以降は当ブログらしくネタバレ全力投球してるので、気になる人は読まない方が吉。





冒頭のからあげ屋。
月並みだけど、別の作品が始まった?かとw

気合入れ過ぎ、金かけ過ぎ。
そして馴染み過ぎ。
下手すりゃ誤発注のビール500箱より金かかってそうだし、こっちの方が問題なのでは…。
ビールは署員に買い取って貰う手もあるんだし。
結果的に利益出してるからOKなんだろうけど。

以前、青島は会社員として潜入捜査(?)をしていて、そこでも成果を上げていた気がする。
器用すぎて恐ろしいw


スペシャルから気になっていた、すみれさんの体調の件。
第2作で撃たれたアレが原因だったなんて…。
第3作ではそんな描写無かった気がするので、やや唐突感。
最近になって酷くなったとは言っていたけど。
スペシャルの段階では、全く別件かと。

青島の腰の痛みの件は、それ以上に唐突に感じた。
加齢で古傷が傷んできたりするんだろうね…。

しかしすみれさんと同じく撃たれた真下はピンピンしている。
さすがの生命力であるw

その辺りも過去のシリーズとの繋がりを強調するという意味では、親しみの持てる作りだと思う。
痛みに耐えながら走る青島の姿、悪くなかった。


メインの事件は警察内部の犯行。
テーマである警察組織が抱える課題について、一つの決着を付けるにはピッタリの事件。
しかし、ここに来て真下や小泉孝太郎がここまで事件の中で目立ってくるとは思わなかった。

※役名と俳優名がごっちゃになってるのはワザとです(汗)
 僕の中ではそれがデフォとなっているため、調べもせずにそのまま書いてます

48時間の交渉制限についてはそれなりの理由はあるんだろうけど、かなり疑問に感じた。
ルールである以上、特定の基準は必要とは言え、ある程度の柔軟さが無いと劇中のような悲劇も起こりかねない。
現場の人間がそこに理不尽さを感じるのも無理の無い事。
組織に生きる人間である以上、理不尽なルールを守らないといけない事もあるわな。
だからと言って事件を再現するってのはトンデモ理論だし、なにも殺さなくても、しかも同じ時間に。
ルールの見直しは必要に応じてやっていかないと。
逆にルールがコロコロ変わるような状況は現場の混乱を生みそうで問題だけど。

そしてある意味今回の主役、小栗旬。
彼はスーツ&メガネかグラサンを装着していた方が数段カッコ良いと思った。
少なくとも僕が観た小栗旬の中で一番のイケメンだった。

第3作で初登場した時点で、本作の構想があったかのような印象。
最後は裁きを受ける事になったけど、マスコミへの告発とかイイ仕事する!
結果的にそれが警察という組織にとって劇薬にもなった事だし。
青島と室井をクビに追い込む展開には、どこまでドス黒い奴なんだ!と思ったけど。

最後は悪代官である長官達も裁きを受ける事になり、かなりスッとする展開。
あいつらの悪さには前々からフラストレーションを貯めていたファンも多い事だろう。
とは言っても、ある意味ではリアルな官僚の保身イメージ。
彼らのヒールとしての演技、素晴らしかった!

大杉漣はどうかな~と思って観ていたけど、痛快な展開をありがとう!という気持ち。
新キャラだと思いこんでいたけど、劇場版の第一作で出てた公安の人だったのか…。
暗い部屋で顔が良く分からなかったけど、TVで第一作放送された時に気付いた!
会議室で優雅に食事やお茶を楽しむ様は、かなり異質な物があって良かったw
あんな人がいると、組織としては安心だね。

鑑賞前に情報は全然仕入れていなかったので、香取慎吾の出演には驚き!
顔が映らないシーンが多いのは、スケジュールの問題だったのか?
顔を隠す必要性は無いように思えたけど…。
しかしバナナwww
まるで香取が出演するから、物語にバナナを絡ませたようなwww
そういうギャグもアリだとは思う。
室井「バナナ…」は名台詞だった!

ゆきのさんは一人だけ別のシーンで登場。
これって大人の事情?
でもちゃんと出演してくれたからいいか!


クライマックスのすみれのバス突入シーン。
あれは衝撃的過ぎたw
すみれが帰郷は無いだろうと思っていたが、まさか…ね…。

青島達を巻き込む可能性も有った訳だし、バス一台大破させるなんて無茶過ぎるw
そう言えばスペシャルでは交通安全教室で車壊してたなぁ。
あの世界ではあれ位は普通にアリなんだろうか?
室井パワーでなんとか出来るものなんだろうか?

そんな細かい(?)事は置いておいて、あのシーンはスクリーン前の多くのお客さんが( ゚д゚)ポカーンとなってたのは間違い無いなw
ひょっとして笑うシーンだったか?
しかしあまりの衝撃にちょっと…。

真下の子役の子は可愛くて良かった。
誘拐犯である香取に積極的についていく感じの演技とか、演技が上手くないのが僕的には逆に良かったw
でも、物語後半は慣れてきたのか自然な演技だったなぁ。
子供が無事に戻ってきて、真下が青島を「青島先輩」と呼び、お礼を言うシーン。
2人の関係が昔の先輩と後輩に戻っていて、胸が暖かくなった。

青島とすみれの関係に決着が!みたいな話があったような気がしたが、別にそんな事は無かったぜ!
プロポーズとかしても、やり過ぎじゃないと思うんだけどな。
「踊る」らしくないと言えばらしくないけど、2人ともいい歳なんだし…。

ラストにすみれさんが登場しなかったのが、そんな気持ちを増幅させてる気がする。
復職目指して長期休暇にでも入った設定なのか?
限界宣言してたすみれさんに、青島の辞めないでくれって言葉は多少酷な気もする。
まぁ、そんな言葉の表面だけの話ではないのだろうね、きっと。


室井さんの委員長就任。
警察の今後に「新たなる希望」が持てる展開で非常に良かった。
室井さんなら、室井さんならやってくれる!そんな気がした。
「組織の人間であるからこそ、信念を持て」(意訳?)のセリフも良かった。
室井さんみたいな人が上にいれば、下の人間も信念を持って働けるんじゃないかな。

新城、久しぶりに観れてなんだかホッとした。
いつの間にか居なくなってたしw

青島の演説打ち切りは相変わらずの印象だったけど、変わらないのが彼の良さなんだから仕方無いw


青島とすみれの関係に不満はあったけれども、それ以外は非常にすっきりとした終わり方。
スピンオフとかも今後は予定無いのかね?
無くてもいいんだけど、あったら観たみたい。
そんな感じ。