ハードボイルド・エッグ | つれづれログ

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ハードボイルド・エッグ (双葉文庫)/荻原 浩
¥730
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フィリップ・マーロウに憧れ、マーロウのようにいつも
他人より損をする道を選ぶことに決めた「私」と、
ダイナマイト・ボディ(?)の秘書が巻き込まれた殺人事件。
タフさと優しさを秘めたハードボイルド小説の傑作。

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主人公は探偵稼業を営んでいる。
ハードボイルドに憧れてはいるものの、依頼はペット探しが8割、
残りの2割が浮気調査というありさま…。

ダイナマイト・ボディの秘書を雇うはずが、約束の日に訪れた
秘書は老婆だったりw

カッコ付けたがりの主人公だけど、現実は厳しく、なかなか思うようには
いかない毎日。

けれども依頼を懸命にこなす姿にはスマートなカッコ良さはないものの、
泥臭いカッコ良さがあり、動物や相棒を想うさりげない優しさがあった。

物語はちょっと悲しいエピソードで幕を閉じる。
でも不思議と後味は悪くない、そんな作品。

続編は…気が向いたら読もうかな。


ハードボイルドが「固ゆで卵」の事だってどこかで見た事ある気は
したけど、この本を読むまでほぼ完全に忘れていたw
この本のタイトルを見てもピンとこなかったぐらいだもんなぁ…。