「天の戴冠」という漫画を読んでから
やはり海外でも歴史は勝者のことしか語らないのかもしれないと思っていた。
この漫画の後でシェークスピアのリチャード三世読んで違和感がてんこ盛りになった。
その思い抱えたまま時は過ぎて2012年の秋、遺骨が見つかった。
再埋葬が行われ、立派な墓碑も完成した。
発見者はリチャード三世協会に所属する脚本家だった。
それで調べまくった。日本語で読める彼が出てくるものはどんな本でも買った。
悲しいことに20冊にもいかなかった。
詳しく知りたければ英文をあたるしかない。
そして日本は変わらずシェークスピアぞっきりでうんざりだ。
少しでも彼を知ってほしかったから「薔薇王の葬列」も最初は応援するつもりだった。
が、原案・シェークスピアとあってこの文字見た途端、怒りの方がわいてきていた。
せっかく細々と彼の史実を友人に話し、同人誌でも彼を扱って微力ながら史実の彼を
みんなに知らせようと思ったのに大手漫画家かシェークスピア使うってなれば
史実の彼は遠のいてしまうではないか。
まああの漫画から史実の彼にたどり着いてほしいのだが、
なにせ少女漫画で方向が明後日の方向に見えたせいか期待はしぼんだ。
コミケで歴オタサークルのみんなが口をそろえて言うのは
「あれは別物」歴史もの扱いする気がないという事だ。
名前を借りたファンタジーという事で納得しておけばいいじゃん、ということらしい。
史実ではバッキンガムは不実な風見鶏男でこんなん信用したなんてリッチーさん、あんたバカなのと
思わずつぶやくほどひどいんだが・・・まあお人よしだったのは認めるわ、リッチーさん。笑
裏切られて烈火のごとく怒って万聖節に処刑したのはあまりにけがわらしいので
わざとそうしたのではないかと思えるほどだが、相当ブチ切れたらしい。
様々な文献から見ると穏やかなおとなしい人だったらしく、感情をあらわにしない人だったみたい。
背骨の病気のため、我慢ばっかりしていたみたいでなんかねえ・・・
そろそろ薔薇王の本処分しようかな。シェークスピアの方がまだいいし・・・
とことん作者と合わないという事だけはわかったし。。