サンタさんから届いたクリスマスプレゼント
ニシくんは走ってるトミカが欲しかった。
さて、今更どうトミカを渡すか。
考えても答えは出なかった。
サンタさんはプレゼントを間違えてしまうのだと言う不安を植え付けたくない。
配達が遅れてることにしたいが、すでにクリスマスプレゼントは渡しているので今後も追加でプレゼントが届くと思われるかもしれない。
イチくんはサンタさんを半信半疑なのに、さらに疑うだろう。
保育園から家に戻り、とりあえず立体駐車場を組み立て始めた。
ニシくんが明らかにテンションが上がり喜び始めた。これはいけるかもしれない!!
「サンタさん、良いのくれたねー。サンタさんのクリスマスプレゼントだねー。サンタさんがくれたよー。良かったねー」
サンタさんを強調。
「サンタさんのプレゼント、嬉しい?」
こくりと笑顔で頷くニシくん。
今、毎日、楽しくクリスマスプレゼントで遊んでいる。
うっかりボタンを押してしまうと、ニシくんが立体駐車場に並べたトミカが一斉発車してしまうので、めちゃくちゃ怒られる。
うっかりドミノ倒しに当たってしまった状況に似ている。一度、発車したら止まらない。次々と発車していく。
「ごごごごご、ごめん」
「もー!!! ママ! なんで!! もー!
触ったらダメ!! もー! ダメでしょ!!」
大人としてはループしてくれる方が楽かもしれない。