ホッと相続 地理編(6) 鎖国でも、幸せ!? | 横浜|川崎 とある行政書士の…ほっこり相続エッセイ

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「相続」や「遺言」の

豆知識と共に

いろいろ書き綴ってみました~




 江戸時代


 
 ウチは、どこの国ともお付き合いしませんよ。




 いわゆる、「鎖国」という状態だったわけですが、ヨーロッパのアルバ

ニアという国も、第二次世界大戦後、しばらく鎖国をしていました。



 アルバニアは、1912年の11月28日に独立したのですが、戦後、最

高指導者ホッジャ氏により、鎖国に踏み切ったのでした。



 ただ、日本と違って、通信や貿易などが著しく発展した近代において

鎖国をした結果、文化水準や科学の普及・開発が止まり、昔ながらの

生活を続ける古い国家となってしまいました。



 外部との関係を遮断しますと、どうしても弊害が生じてしまいますが、

相続においても、遺産分割協議の呼びかけを一切無視して、

「鎖国状態」に突入してしまう相続人の方が、たま~にいらっしゃいます

が、周りの相続人の方々は、困り果ててしまいます。



 何時まで経っても、遺産を分けることができない…。



 反応しない相続人さんを除外して遺産分割協議をするということは出

来ませんので、こうした場合には、家庭裁判所へ「遺産分割調停」を申

し立てていただくことになります。



裁判



 では、この「遺産分割調停」も無視して、欠席し続けたらどうなるのか

と申しますと…



 「調停不成立」となり、その後、家庭裁判所が審判(=結論)を出すこ

とになります。



 こうして、ようやく貯金を払い戻したり、不動産の名義を変更したりで

きるようになるのです。




              【 ご参考 】

 調停等をすべて欠席したとしても、原則、特に損をすることはなく、

法定相続分を手にする事も出来るのですが、

他の相続人の方々との人間関係を失うことになってしまいますので、

ご注意下さい。



 さてここで、アルバニアのお話しに戻りますが…



 鎖国を続けていた当時、アルバニアの人々は、自動車や家電製品な

ども持てず、とても文化水準の低い生活をしていました。



 電力を発電する能力が低いうえ、工業的な製品が無いという、昔な

がらの暮らしです。



牧歌的



 ですが



 食料は自給自足、住宅は国から支給され



 貧富の差がない



 とても穏やかな日常だったようですよ。。。