今日も生きているのであなたに手紙を書きました。
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推しについて

先日、推しの聖誕祭に行った。

去年は行かなかった。来年も行かないと思う。

でも、私は推しが好きだ。

 

私が好きな推しは、ステージの上で大きな口を開けて楽しそうに歌って踊っている。DIVAな彼は、客席を煽り引き付けて、会場にファルセットを響かせる。絵が上手で、色々なイラストを見せてくれる。おしゃべりが得意で、MCではよく中心になっている。

でも、たまに失敗する。

音を外す、歌詞を間違える、言わなくてもいいことを言ったりする。

 

でも、私は推しが好きだ。

 

私の推しはアイドルだ。

アイドルとはいつも完璧にアイドルでいるべきとか、お金を貰ってるイベントで間違えるなんてもっての外とか、そんな“勢”がいることも、私は知っている。どこか欠けている彼を、よく思わない人がいるのも知っている。

 

でも、私は推しが好きだ。

 

だって、ライブに行くたびに、会いに行くたびに、彼は進化している。

歌が上手くなる、ダンスのキレが増す、人としてもどんどん大人になっていく。

昨日合わなかったハモリが、今日は揃っている。大阪で間違えたダンスが、今日は彼のためにあるような振りだ。

 

誰かと比較するとキリがない。

だけど私は、私が、推しの歌が好きだ。推しのダンスが好きだ。推しが楽しそうに笑っているのが好きだ。推しが推しの言葉で、伝えてくれる気持ちがうれしい。

 

推しが話す場面では、いつも少し心配になる。言葉の選び方、話すテンション。彼はよく失敗する。でも、いつも、自分の言葉で、自分の気持ちを伝えようとしてくれる。それはMCだったり、ツイッターだったり、ブログだったり。何度も失敗するけれど、彼の言葉で届くのが、私は嬉しい。

推しは最近、アイドルでいてよかった、幸せだと、発信してくれるようになった。オタクとして、こんなにうれしいことがあるだろうか。

本当は、思ってないかもしれない。現に、聖誕祭では、生活があるから辞められないと言っていた。それが、本心かもしれないし、本心じゃないかもしれない。そんなの、本人にしか分からない。だけど、アイドルでいられて幸せだと、そう言ってくれるだけでいい。そう、発信してくれるだけでいい。

 

そんな応援の仕方は、アイドルのためにならないとか、甘やかしすぎだとか、そんなことはどうでもいい。だって、みんなそれぞれ、求める推しの姿が違うのだ。完璧なアイドルが好きなら、完璧なアイドルを推せばいい。私は、楽しい時に笑って、たまに不機嫌になって、言葉選びが下手くそで、お酒が好きで、ライブにいくたびに興奮をくれる、推しが好きだ。

 

 

推しがいつまでも笑っていてくれるように、いつまでもアイドルをしてくれるように。

そして私がオタクとして、相応しい振る舞いができるように。