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つんちのブログ

一所懸命!!!何事も拘っていいじゃない!!!

HEADWAY

ヘッドウェイはコアなファンが存在する国産のギターメーカーです。

70年代のフォークギターブームの中で産声を上げ、

数ある製造元が海外産の有名なギターを単に模しているのに対し、

その高価なモデルを分解して構造を研究、独自の技術を盛り込むなど、

ものづくり日本らしい良質のギターを世に送り出したのです。

しかし、フォークブームの終焉によってアコギの人気も低迷、

工房が2度にわたる火災に見舞われるなど、

アコギの生産は断念せざるをえなくなり、

"HEADWAYギター"は長い眠りについたのでした。

 

時は流れて・・・1999年、奇跡の復活を遂げることになります。

これはアコギの再燃と熱狂的なファンの要望に応えた結果でした。

それから20数年・・・今もなお更なる成長を続けているブランドです。

 

メインギターはHEADWAYにしよう。

近年ようやく手にした憧れのマーチンはGPCPA-4というモデル。

エレアコでありながら生音が素晴らしく、Martinという老舗?元祖?の底力に驚愕しました。

そんなマーチンの凄さを身近で充分に体感できたことで心境に変化が生じたのです。

 

自分が多数所持するギターはいわゆる廉価版が殆どですが、

その中にあってHEADWAYは秀逸な存在です。

内訳は70年代後期のHD-106、80年代初頭のHD-110、そして復活後のHD-311。

  

どんなものにも賛否両論、個人の好みは分かれるところですが・・・。

マーチンを凌駕するとまでは言わないけれど、

それぞれ個性のあるHEADWAYらしい良質のギターです。

そう「素人である自分の身の丈に十分なこの3本がある」と改めて強く思ったことで、

「HEADWAYをメインギターにしよう」と決意。

ずっと迷走してきた"ギター欲"に終止符を打ったのです。

 

HEADWAYの12弦ギターをラインナップにいれたい。

HEADWAYをメインギターに据えたことで、

せっかくだから12弦もHEADWAYで欲しいと思うに至りました。

もちろん理由は単純にそれだけでなく、

いろいろ使い勝手の面からも12弦をもう1本欲しいという状況でした。

廉価版のジャパンチューンナップモデルあたりで充分だと目星をつけたのですが・・・12弦がない。

そもそもHEADWAYの12弦は創業当時から制作本数が少なく、中古品でも殆ど市場に無い状態。

見つけてもすでに売却済みだったりして、手に入れることが困難な状況だったのです。

 

それでも「欲しいと思ったらとことん追い求めるタイプ」なので・・・諦めずに探索を続けてました。

すると、なんと新生HEADWAYのチーム飛鳥が6本だけ新規で製作したという情報が・・・。

すぐさまHEADAWYを取り扱うショップを探して問い合わせすると、

「今店内にありますよ。」という回答。

自分でも驚くほど、心が躍り出しました。

 

運命の糸に導かれて・・・

さっそくそのショップ=[御茶ノ水にあるギタープラネット]に赴きました。

店内には買い手を待つ沢山のHEADWAYギターが展示されていて、

なんと素敵な光景でありましょう。

その中にペグが12個ついた独特のヘッドをもつお目当てのブツが鎮座しているじゃあーりませんか。

もちろん、まずは試奏をさせていただきました~。

 

なんという音圧、なんというきらびやかでリッチな音色。

広くバランスのとれたダイナミックレンジ、心地よいサスティーン。

がっちりした幅広で太いネックは12弦らしさ全開です。

今まで慣れ親しんだヤマハのFG-413S-12やIbanezのAEW22-12CDとは明らかに違うのです。

もう~魅力が満載ですっかり気に入ってしまいました。

 

迷う余地なし

工場ラインの大量生産品とはちがい、

職人の手によるハンドクラフトのギターは値が張ります。

素人の自分にはとても高価で有り余る品物だとわかっていましたが、

これを逃したら後悔しかないと悟るのに時間はかかりませんでした。

そもそもHEADWAYの12弦ということでは選択肢がほぼないわけですし、

まさに"渡りに船"というこの状況には運命を感じずにいられません。

折しも新型コロナが流行し始めた2020年3月、

僕は迷うことなく歴代14本目となるアコギを手に入れたのでした。

 

ちなみに・・・このHD-115 12St'20 A,S ATBは、

マスタービルダー百瀬氏のお弟子さんたちによるチーム飛鳥製です。

百瀬氏以外のHEADWAYは認められないというこだわりのファンも存在するようですが・・・。

直接百瀬氏が手掛けていなくても、HEADWAYのギターには百瀬氏の技術が随所にちりばめられています。

チーム飛鳥はその伝統や技術を取り入れながらも新たな工夫を絶やさない素晴らしいギター工房です。

今回、このHD-115-12stを手にして、やはりHEADWAYは高品位で良質であることを実感しています。

 

勢ぞろいした大切な相棒達。

新しい仲間が増えるといつも集合写真を撮ります。

丁度4本並べられるスタンドにHEADWAYを配置しました。

こうして沢山のギターを眺めているのは至福の時です。(^o^)

 

そして歴代のHEADWAYギターとそのロゴが並んでいることに、

今は何か特別な思いを持つようになりました。

[完]