「ああ~おかあさーん、いつも困らせてごめんなさ~い。愛してるんだよ~おかあさ~ん」

というなんか腰も砕けそうな歌が鳴り響くのが今日この日である。( ´艸`)


そう!母の日!


今日は皆、自分の母、また夫の母のところへ行きパーティー三昧なのである。

ケーキがまたまた8個くらい並び、クッキーやらピザまでもがズラっと並ぶ。


今年はママの身体の状態も悪く、先週は「パーティーしなくていいから」と言い出していた。

日本では、いくらその日が記念日だからといっても具合が悪ければ先延ばしにしたって問題ない社会性を持つが、ここは違う。

アラブ人にはその柔軟さがないのである。記念日には相当な1日の予定が不可欠のようなのである。

あるときなど夫の兄弟の家でのパーティーでママはしんどそうにしていることがあった。あるときは寝込むこともあった。

私がなぜそこまでして参加するのかと聞いたら、「自分を呼んでくれたパーティーだから、行かなかったら気を悪くさせてしまう」とママは言ったのだ。

なんとママは、自分の息子の嫁に気を使っている!!!?

私に対して超甘いママだが、他の奥さんにも同様なのだ。気をいつも使いまくっている。(反対のケースが日本でも普通なのに)


ママがパーティーいらないと話したとき、娘も息子の嫁らも(後で聞きつけた息子らも)、凍りついたほどだった。

そしてパーティーは強行された。アラブ人の感覚ではパーティーはしなけりゃ失礼、勘当モンなのである(でも、なんだか老人いじめのようだが)。


ママは相当疲れていたが、プレゼントやご馳走に喜んでくれた。

私はママに夏用の寝巻きと、夫の妹がほしがっていたポップコーンマシーンも合わせて贈った。

父の日がないので、パパがかわいそうだと思い、本などの文字が読みにくい方の為に作られたDVD(文字が大きく流れるらしい)をあげた。


去年は、電気式のお香立てと、お香。

その前は、温水フットマシーン。


さて来年は何がいいだろう?

とにもかくにも、来年まで、もっと元気になってくれますよう、お祈りするだけだ。


夫の一番上の兄嫁が、サドンデスで息子(15)からきれいなジュエリーセットをもらって、言葉を失うほど驚いて、幸せそうだった。

うちとこの3人衆も将来は何かしてくれたりするのかな?まだまだこの小さい子らからはイメージできないが。


ママのパーティーが終わったあと、シャームシティセンターへ行った。ゲーセンで遊んで、魚を食うて、前々から狙ってた食器セットを買ってもらった。ついでにグラスやコーヒー用、紅茶用のカップも買ってもらった。

すごく嬉しかった。

驚くべきことに、夫が用意していたプレゼントがまだ他にあった。


ペアカップと、挑発的なセクシィナイトウェアであった・・・・。

うわぁーーー!めっちゃうれしいっ!!

何がって?全然ログインできんかったのよ !

ああ、感無量。。

ログインができんのを調べると、クッキーを有効にするように指示が。脳裏にバターサンドクッキーが何度もよぎりながら、有効にしてみたけどうまくいかない。おそるべしクッキー。

数十回トライしたあと、夫に聞くとウイルス感染の疑いがっ!

そんで私のノートパソコンを修理に出し、夫のでトライ!

しかし、またもやログインできず!

そして、新しくパソコン1式を揃えたので(ログインの為ではないが)、めげずにトライ!

驚きなことにまたしても完敗。おそるべし、クッキー。


そんで、パスワード変更を試みた。

オーマイガッッ!メールアドレス・・・・忘れた。ブログ用に新しく作った分だった。。

脳と眉間にみっちりしわを寄せて考える。私は昔、本で「脳というのは全く記憶を消さない。われわれが蓄えた記憶を引き出せずにいるのである」という一文に深い感銘を受けた。

「引き出せ、引きだせぇ、覚えているはずだ・・・お前ならやれる!」そう、励ましていたら、すごい!思い出した!

ミラクルー!!

しかし、人生甘くない。パスワードは、逆立ちしても思い出せずだった。


そんで、すごいめんどくさいのだが、このメールアドレスのパスワード変更をまずやることにした。

メールアドレスのパスワードを変更し、メールを読むことができた。そして、そのアドレスで受け取っていたブログのパスワード変更のメールまでやっとたどり着けた。


ログインまでに、1ヶ月を要した私。知能犯ハッカーも驚愕するだろう。もし、ハッカーのアルバイトでもすれば、即能無し扱いであろう。。。


ブログのパスワード再発行のために、メールアドレスのパスワードまで変更した私。今思えば、クッキーもウイルスも何の問題もなく、ただ「間違えたパスワードを狂信していた」だけだったのかもしれない・・・。修理にまで出してしまった。情けないというか、切ないというか。。。


この1ヶ月の空白を少しずつ、手帳のメモを見ながら埋め込んでいきヤス。こっちがホントの日記だからね。


こんな私ですが、温かく見守ってください。かしこ。


m(_ _ )m


金曜日はまたまたママんところ。

午前中ぎりぎりに着き、夫は金曜礼拝へ。るんるんしてモスクへ向かっていく。


ゲストルームへ入ると、妊婦ハミダさんが笑顔でお出迎え。

彼女は、この世にあまりみられない、パーフェクツ人間である。

謙虚で、高等な道徳の持ち主であり、その上美貌に恵まれ、尚且つ性格が非常によろしいのである。

多分、彼女に敵意を感じる者などなかろう。そのくらい性格がいい。

本好きのためか、彼女から言葉が途切れることはない。

あんまり私はアラビー会話についていけないのだが、彼女の話はテンポよく、趣きのいい話をしているのだろうことは感じ取れる。人を和ませることにホント長けている。


次々とマナルさん、サマハさんも来て賑やかになる。

子供の話や住宅事情、経済のこと、日本は最近どうだとか、いろんなことを話し合う。


ママ、ガーリアさんは、お疲れ気味だったのだが、いつもながら料理をたくさん出してくれ、大変忝い思い。

もちろん、ガーリアさんを助けろー!うらぁー続けー!とばかりに女性軍は参加する。アラブでは家族であれば当然だが、好意ある人に対しても同じように、家事でも助けてあげようとするのが女性同士の交友関係である。

日本人は客としてあがったなら、通された部屋でじっとしているのがマナーと感じるが、ここでは逆で、えばった人か好感の持てない人のようにみられてしまうのだ。

もし、アラブ人がご飯に招待してくれた時は、キッチンまで行って手伝う気がなくても「お手伝いしましょうか?」の一言くらい声をかけてあげよう。そうすれば、きっとあなたのことを一生忘れないでいてくれるはずだ。(そのくらい情は厚い)

たいてい、「いいです、ありがとう。ゆっくりしていてください。」といわれるだろうが、私は「それでもお願いします攻撃」で、ぐいぐいと押し込んで相手のもってるフライパンや、洗い物やなんでも奪ってやってしまう。しかも笑顔を忘れずに。すごい好感もってくれるよ。(あ、計算高い?いやいや情だよ。)まぁ、郷に入れば郷に従えということか。


今日のメニューは、モロヘイヤと羊肉の煮込み。そら豆のキズバラ和え。羊肉と豆のスープ、子供が大喜びのマカロニグラタンなどなど。

ファットゥーシといわれるサラダもでたよーー。レタスとオニオン、トマトにパセリや、いろんな種類の葉を加えて、揚げた小さくちぎったホブズというアラブパンをまぜて、レモンとオリーブオイルで味付けるサラダ。私の中でこのサラダを食べれば、「春」が来たような気分になるのだ。

そういえば、モロヘイヤもそら豆も春モノなんで、今回の食事は春一色という感じだった。


うちの子もいとこたちと遊んでご機嫌でごした!

このあいだ1才になった次女はポツポツ言葉が出だした。なんと子供たちが飴なんかをもらって集まってる時に、押しのけ押しのけ最前列に行き、このチビちゃんが「アナー!アナー!(私)」と叫んでいる。子供が多いと「社会性が育っていいですねー」とよく言ってくれたりするのだが、私にはケンカばっかりしているようにしか見えずでいた。でも、こうやって「アナー!」とかいってケンカ腰であっても、自発性と考えていいのかな、と今日は思った。

でも、強調性をもっておくれよ、と教えねばとやきもきしていたりもする。


今日はあんまーいカステラ生地にどんろーりとろけるミルク湯葉をかけたスウィーツでござんした。(名前忘れた)

もう、キレそうに美味い。叫びたく美味い。こめかみがうずく美味さである。


写真をアップしたいが、なぜかできん。またトライしやす。

ほんでは。

(((゜д゜;)))ハッ!


地震じゃぁー!地震じゃぁー!こんなシリアでどうすりゃええんじゃー!!

と、とにかくテーブルの下!って!大柄夫婦と子供3人入るわけねぇー!!


そう!そう!最近小さな地震(2,3くらい)が続いてるんでやんす。(シリア北部でもっと)

この間の金曜パーチーでも地震があって、ママがびびってたから「あらまぁ!日本みたいでなっつかしー!波乗り~」なんて言って、私は波乗りポーズまでとって笑いをとっていたのだが、内心私の方がびびってるんだよーーー!!本当だよーーー!


引越しを考えてるモハッジュリンってところは、神戸みたいな感もあるといわれるけど、傾斜60度みたいなところにパンパン家が建ってるからねー。上の方はもっと傾斜あるよ!もう車で下るときなんて涙もんよ。

強い地震がきたら、ドミノ倒しだろうね。救助なんて無理だろう。。。。。(想像中)。。。。きゃーーー!助けてくれー!いーやーだー!

やっぱり引越し検討したほうがいいんでないか。。。

あとねここの建築技術も到底信頼無用だけど、厄介なのは違法増築。

簡単に、後先考えずに「もう一部屋ほしいわ」なんて考えてるヤローが作っちまってんの!


えー。皆様、シリアのマンションの最上階を外から眺めて、壁の色や質が全体と違っているのに気がついた方いらっしゃいますでしょうか?


あれ!あれっなの!あれ違法でそこの持ち主が勝ってに壁をこさえて増築してんの!!

どんな神経なんだ!


そして同じようにヘヤんなかも柱を除去したり、壁を除去したり、秘密でやってるからね。おそろしいわ!

たまにそれが原因でマンションが傾いて、警察に捕まることもあるけどね。


そうそう、エジプトの超高層マンションに地震が来たときの非難用になにか対策はないかってエジからわざわざ日本に問い合わせがあったらしいけどね、あるわけねぇだろってんだ!!作る前に考えやがれ!

カイロは超空気悪いから、お金持ちは最上階に陣取ってるらしいのね。あるとき震度2くらいのちいさな地震があったんだけど、上は大揺れ。そんでびびったわけ。


うん、まぁ自然災害にびびることはいい経験だと思う。生きてるありがたさ。今日一日困難なく終えたことのありがたさを感じれるからね。。。。


っで、でも地震やだよぉーーぅ!!

200年に1度大地震がくるというシリア。そして今まさにちょうど200年。運命やいかに。。。


今日は2回目のNさんの授業INママの家。

前に書いた日記で2回くらいこの方のことをAさんAさんと書いていたが、実は聞き間違いでNさんであった。最近、何かとボケている私。


このあいだ、家族が集まっているときに「レイ子、今いくつ?」って聞かれて「29才」と即答した。

その時居合わせた同じ年であるはずのサマハさんに「え?今年27才じゃない?」と聞かれ、かたくなに「ううん、29」と言い張った私。

驚いたサマハっちが「私と同じ1981年生まれだったら、今年27だよ?」と教えてくれ、

私はめちゃくちゃ驚いて「え!?本当!?じゃぁ、27なんだ。アルハムドゥリッラー!」と大喜びした。

そのとき真横にいたマナルさんの目は2倍になり、微笑みがわずかに歪んでいた。。。。

きっと内心「大丈夫か!?レイ子!」と疑問に思われたはずである。

自分の年についてもこんな具合いで、自分自身でも不安である。


今回はAさんに意志や行動など多方面にわたって教わり、論じ合った。

そこで、この世界とは何か?という論題になって、Nさんが

「この世界(人生)は、例えてみましょう。気がついたら列車に乗ってた状態で表せます。自分がどこからどうして来たのか(存在するのか)、この後どこへいくのか、見出せずに座っているわけです。例えばレイ子さんがそのように座っていて、周りは見ず知らずの人が同じように座っています。どんな気持ちになり、どう行動しますか?」


と、聞かれ、その状況の中にいる自分をイメージしてみた。

そして、正直にかつ真剣に答えた。


「たぶん、私はボーとして、、、うん、ただボーっとしてると思いますね。」


一瞬時が止まり、

Nさんは震え笑いをしながら、「尋ねるんですよっ!不安になって尋ねるんですよぅ!!」とパチコーンっと突っ込まれた。「あ、そうかぁ!」とびっくりしている私に、またこれがおかしかったのか、反り返って大笑いになった。

なんだか、一般ピーポーの発想から逸脱しているらしいのだ。


この話のいいたかったポイントはこの列車の中の人に我々はどこから来た(存在した)のかに尋ねてみると「私たちは自然でここにいるんだよ」と答えたり、「この仏像(神さま?)のおかげです」と言われたりするわけで、じゃぁ、あなたはどう理解する?という話。それはいわゆるこの世界に存在する私への尋問である。


まぁ、しょうがないさ。ぼーっとしているのは、今始まったことではない。

色々人生のことについても語り、いい時間だった。

ここでのビザ問題や、長女の時の劣悪な出産やら、子供のアレルギーやら、病気やら、首の持病やら他云々、なしてこう次々と事が起こるのかため息をしていたら、「それはね、あなたにそれだけ乗り越えれる力があるわけです。そして神はあなたがすきなんですよ。例えば、よくイスラムの学者さんが年老いた最期に盲目になることがあるんです。盲目は辛いですよね。もっとお祈りするように、もっとこの世界がありがたいものだと感じるように最期の大きな試練を与えられたのです。たとえ善良な人間でもさしたる困難なく生きてきた人と試練に耐えた善良な人間とでは差があるのです。なので、神が望まれる(好む)善良な人間に大きな試練を与えるということは、つまりもっとステップアップしてほしい、強い人間であってほしいという、好きだからこその思い入れがあるのです。とても善良な人間であれば、盲目という大きな困難の中でも感謝を忘れずに生きてられます。」


ううむ。なるほどなぁ。

がんばるしかないわな。


授業の後、Nさんはミルクアレルギーの長男を気遣って、にぼしセットをくれた!!うわー!うれしーっ!!

もう、本当にいい人やんなぁ。。


その後、グリーンピースと肉のご飯にラバン(ヨーグルト)をかけながら美味しく美味しくいただきました。

ありがとうガーリアさん!

ここのグリーンピースは日本では味わえない甘さ。

だから本当に日本でシリア料理って難しい。豆の味が違うのが難点なのだ。


んもうっ。前に10歳だが15歳に見えると紹介した、アラー君(がーリアさんの息子)っていう子がすごい我が子供たちと遊んでくれる。休みなくとことん相手してくれるからね。賢いし、優しいし、面白いし、いい兄ちゃんだ。ありがとうね。

こどもたちもぐったりお昼ね。こそこそと車へ担ぎ込んでママの家を後にした。


こどもたちの寝顔っていいもんだなぁ。どうか、この記憶がいつまでも残りますように。

そして、これ以上ボケませんように。とお祈りした。