批判をしたいわけぢゃないんだ。
でも何故だかわからないんだけど
どうしても引っかかる
表現があって。

入居者で
障害をもつNという女性。

突然大声を出したり
子供のように大声で泣き出したりする。

ことばがまず
酔っ払っているように
ろれつの回らない発声で
聞き取れないんだ。

神経の障害なのか
筋肉なのか判らないが、

立位はなんとか取れるが
ほとんどがおそらく腕力の方で
棒にぶら下がるようにしていて

バランスを崩すと
膝がガクっとなり崩れてしまう。

お食事もおにぎりで召し上がるが
指がうまく曲がらないので
危なかしげな落としそうな持ち方で

さらに口にゆっくりと運べず、
位置も正確に行かないのでほっぺたに
投げつけるようにぶつけてしまったりする。

まぶたが開いていられないので、
医療テープで、
上まぶたを持ち上げて
おでこに貼り付けている。

その方との初めての出会いは
リビングで大声で泣き出したところだった。

職員が話を聞き
なだめに向かった。

一緒に居室へ行くと
テーブルにジャニーズの嵐のうちわが
あった。

わちは誰が好きなのか伺ってみた。
眉間にしわを寄せていたそのお顔を
ニマーっと緩ませて

ニノ。と答えた。

なるほど。
嵐の全員が写ったうちわの後ろに
ニノ独りのうちわがある。

じゃあ、にの、表に出しておきますよー

とわちが言うと
にまーっとしながら
「あずだぢいー」
と笑った。

なんと言ってるのか判らず
何度か聞き直した。

あー!
「恥ずかしい」っておっしゃったのだと
やっとわかった。

Nさん!それすごく解ります!
好きなんだけど、見れないんですよね?
写真だって解ってても!
私も一緒ですぅ〜!

とぅー、びられどぅとあずあぢぃ、、
(そう、見られると恥ずかしい、、)

わかりますぅぅぅ!

と2人で興奮しながら共感したんだ。
それが初日。

ここのスタッフは
みな入居者に優しい。

余計な話をちゃんとして
笑いあっている。

この方にも
目のテープを貼って、
視界が開けたら

顔を覗き込み、
「Nさ〜ん!〇〇ですよー!」と言って
お互いに
笑顔を交わしている。

そう。これこれ。
わちが求めていたのは
こういうなんてゆうか

「寄り添い?」

ほんとーに微笑ましく見ていられる。

で、次の大笑いは
ご主人が訪問に来る日だった。
ちょっと上着が汚れていたんで
わちは
ご主人いらっしゃるし、着替えませんか?
と提案してみた。

ご主人はまだ若くて、
とゆうかこのNさん自身もまだ
40代前半。

いらっしゃるとずーーっと寄り添いながら
お話しされていて
ラヴラヴなので
そんな提案をしてみたんだ。

タンスを開けると
わちが好きそうな
ブラック系の洋服が多かった。

どっちかといったら
フェミニン系がお好きそうなのになーと

私もブラック好きなんですよー!
なんて話しながら
洋服を選んでいると

「痩せて見えるし(笑)」と。

わー!それも私と一緒〜!
考えること、全く一緒ですねー!
とまた大爆笑。

で。
すいませんこっからが本題でつ。

Nさんに食事介助してる時だった。

「NさんNさん!見てください!
オムライスのケチャップが
ハート型になってますよー!
オムライスもご主人がいらして
ヤキモチ妬いてるんぢゃないですかー?(笑)」

なんて冗談を言いながら

Nさん、目、開けてもいいですかー?
と言って了解を得ると

Nさんのまぶたを持ち上げて
そのオムライスを見せると

あーーーっ!!ホントだー!
とNさんも笑った。

Nさんと
同じテーブルで

その方は
わちが入職した日に入居された女性だが

とても信心深く、
お食事の前にはいつも
長いこと祈りを捧げていらっしゃって

セミロングの白髪をいつも綺麗に
後ろでまとめて
清潔で上品なその方が

ニコニコしながら
わちに話しかける。

あなた、優しいわねー
怒ったっこと、ないでしょう?

え。ありますよぅ(笑)

私ね。いろんな方に接してきたから
わかるの。
他の方だってそりゃあ素敵な方ばかりだけど
貴女は他の方と、少し違うわ。
とても素敵な方。

お子様はいらっしゃるの?
貴女に育てられて幸せね。
どんなお子様か想像がつくわ。

このお仕事は長いの?
どうしてこの仕事に就こうと?

わちはNさんに集中したいんで
時々答えながら
Nさんとまた大笑いしながら

これはお好きですか?
とか
野菜が好きだと聞くと

また私と一緒!
私たち、前世で同一人物だったかも!
なんてお互いに大笑いしながら。

「やはり貴女はこういった
人のお世話がお好きなのね。
素晴らしいわ。」

そのご婦人はまた
暖かい眼差しをわちに向けながら
おっしゃった。

ええと。本当に
批判をしたいわけではないんでつ。決して。

でもその時
思い出した。

前施設で一緒だった先輩から
ラインが来たんだ。

++新しいとこはどう?

++まだ慣れませんが、
介護度が低いんで身体はラクですね

と返信すると

++ラクなんだー。
お年寄りの役に立てている実感はありますか?

と来てから
レスを出来なかった。

もう一度言いますが
批判をしたいわけぢゃないんです。

その先輩にとってのやり甲斐は
お年寄りの役にたつことだから、

わちに聞きたかったのは

「やり甲斐は感じられてる?」
ということだったんぢゃないかと。

この先輩
口は本当に毒舌だし、
思ったことパキパキ言うし、

でも中身がメチャクチャいい人で

わちが辞める時も
わちが損しないようにいろんなアドバイス
親身になって考えてくれて

大好きな先輩です。

でもこの問いにわちは
返信できませんですた。

その理由は
わちは

高齢者のお役に立ちたいとは
全く考えていない。

というか何度もここには書いてまつが
むしろ逆で。

そのご婦人の
「人のお世話が好きなのね。立派だわ」

というのと、
その先輩のラインの言葉が
ほぼ同じで、気づいた。

えーと。
人のお世話なんかわちは
大嫌いでつ。面倒くさい(´・_・`)

高齢者の役に立ちたいとゆうのも
考えたこともないんでつ。
(´・_・`)

じゃあ、じゃあ、わちは
わちがしてることは何。

なんと言ったら説明がつくのか
どう表現したら理解してもらえるのか

考えてみた。

わちは優しくなんかない。

何度も書いても否定されてしまうんで
半ば主張するのを諦めてるんでつが、

優しい人間というのは
色々とお節介をやきます。

こないだ訪問介護で
先輩の同行してるとき、

思いました。
先輩、優しいなあ。と。

これはどうしますか?はい。こうですね。
それはどうします?はい。わかりました。
この洗濯物、どうしますか?
あらら、さっき閉まったのにまた出しちゃったんですか?
下着、こんなに必要ないんじゃないですか?
これと、これとは、いりますね?
こっちはどうしますか?
しまいます?ご自分で出来ますか?
おいといていいですか?

訪問介護の仕事内容に加え、
色んな気配りをされる。

それは優しさでつ。
わちにはこういうサービスができる自信はないんでつ。実は。

お節介というと
人聞きわるい表現かもしれませんが、
そーゆう事ができない。

基本、なんてゆうか
人の領域に
踏み込めないんでつ。

もしもそうやって沢山の洋服が
散乱してたとしても
ほっときますね。基本。

頼まれればやりますが。

色んな洋服探して出して
散らかってしまったことを

指摘されるのが
わち自信が嫌だから。

なのかもしれないでつ。

同行して、
先輩すごいなあ。優しいなあ。

と思いました。

で。なんの話だったっけ。
ああ。そうだ。

じゃあ
一見優しいと判断されてしまうわちは
何を目指して行動しているのか。

それは
「共感」の一言に尽きます。

役にたつことをしているわけでも無ければ
お世話をしているわけでもない。

わちがしているのは
単なる共感。

それはなぜか。
わちは変わった子だったでつ。

物心ついた頃から
友達と趣味が全く合わない
友達がみんな興奮して話していることの
何がそんなにいいのかさっぱりわかんない。

一度や二度なら気にしませんが

全てにおいて
そうでした。

だからみんなと同じように
普通でいる
には努力が必要でした。

大人になるにつれ、
色んな人がいることを知り

わちはさほど浮かずにすんでますが
(そう思ってるのは自分だけ、とか
いわれそうだけど(笑))

わちにとって
この上ない喜びは
誰かと共感共鳴すること

なのでつ。

むしろもしかしたら
今、わちは
小学生をやり直してるのかもしれません。

世話をしたいわけでもなく
役に立ちたいわけでもなく

わちはただ
一緒に笑いたいだけでつ。

平たい表現をすれば
++友達になりたい。

+++++++++++++

人は皆、
たぶん平等で

たとえ走れなくなっても
たとえ言葉を発声できなくなっても
たとえ自分で食事を口に運べなくなっても
たとえ排泄を他人に委ねることになっても
たとえ自分が誰なのか、わからなくなっても

その人の尊厳は
変わらずに守られるべきで。

わたしとあなたは
いつまでもいつまでも

くだらない事で共に心を震わせ
大爆笑するんです。

そこに
お世話するとか
役に立つとか

そういった上下関係は
存在しません。

++++++++++++++

これが
北川さんと出会って
自分の中に目覚めた

わちの核となる想いでつ。

やっと言葉にして表現できた。

長々とお読みくださり
ありがとうございましたm(_ _)m