「インド、カレーの旅」/カレー! | 旧・日常&読んだ本log

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2005年3月10日~2008年3月23日まで。

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ミラ メータ, Mira Mehta
インド、カレーの旅―本場の味を求めて、インドカレーめぐり

扉の著者の言葉より
日本の皆さまから、よく質問されることがあります。
「インドの人は、皆、毎日同じカレーを食べているのですか?」と。
それに答えるために、今回インドを旅して、インドで食べられている東西南北のカレーを紹介することができました。


これは、まさに私の疑問でもありましたので、図書館で借りてきました。美味しそう~。インド料理屋さんに行った時に、いつも不思議だったのですよね。あのカレーの種類の豊富さが。
これは、その疑問に答えてくれる本であります。

「はじめに」から引用後、要約するとどうもこういうことらしい。
インドでは確かに三食カレーを食べているけれど、カレーの味は場所により大きく異なる。インドは日本の9倍の面積をもつ広い国であるから、東西南北で気候も、そこでとれる野菜や材料も変わってくる。さらに、宗教や人種の違いも加わり、カレーの種類は数え切れない程になる。
この本の目的は以下の二つ。
インドには美味しいカレーが、沢山あることを知ってもらうこと
カレーの種類が気候風土と深くかかわりがあることを知ってもらうこと

この目的のため、実際にインドをぐるりと旅したとのこと(西のムンバイ(元ボンベイ)から始めて、南のチェンナイ(元マドラス)、そして東のカルカッタへ、最後は北のデリーへ)。

風景、市場の様子など、インドの広さを確かに実感出来る。私にとってちょっと意外だったのが、野菜や果物の豊富さ。市場が実に色鮮やか。


これは東西南北、どこのカレーかなぁ、なんて考えながら食べるのも楽しいことだろうな、と思いました。カレーに使う油も地方によって異なったり、お米もジャポニカ米、インディカ米など色々な種類があって、これもまた地方によって食べ方が異なるのも面白いなぁと思ったことでした。
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【北インドの特徴】 北のカシミール地方はヒマラヤ山脈の高地にあり、冬は零下になるほど寒いので、とうがらしをたくさん使った辛いカレーが特徴。肉を食べることも多く、牛、鶏、羊の肉を好む。ナッツ類や生クリームを多く使った、こってりしたカレーが好まれる。

【西インドの特徴】 極端に暑くも寒くもない、比較的過ごし易い気候。ベジタリアンが多く、野菜と豆をたくさん食べる。北に比べると味付けもあっさり。

【南インドの特徴】 チェンナイは、夏の気温は40度を超える日もある常夏の町。やしの木が生い茂り、のんびりとした雰囲気が漂う。ベジタリアンも多く、野菜や豆を多く食べる。また、海辺の町では、魚も良く食べる。

【東インドの特徴】 湿度が高く、夏はかなり蒸し暑くなる。東インド一帯はガンジス河など大きな河が多く、川魚を好んで食べる。


*臙脂色の文字の部分は本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、御連絡下さい。