夫の墓には入りません
あらすじ
ある晩、夫が急死。これで嫁を卒業できると思いきや、舅姑や謎の女が思惑を抱えて次々押し寄せる。〝愛人〟への送金、墓問題、介護の重圧……がんじがらめな夏葉子の日々を変えたのは、意外な人物と姻族関係終了届!? 婚姻の枷に苦しむすべての人に贈る、人生逆転小説。
グッときたポイント
「老後の資金がありません」を読んで以来、垣谷美雨さんの本が好きになって読んだこの本。
主人公の主婦・夏葉子は年齢が私よりだいぶ上ですが、誰しもいつかこのような夫婦関係になる可能性もあるんだなぁと思いながら読みました。
夫との死別後にも、義実家との関係性でこんなにも悩むことがあるのかと驚きの連続でした。お墓問題は私にとってはまだ遠い未来の話と思っていましたが、人生いつ何が起きるか分からないなと、自分ごととして考えてみるきっかけになりました。
夫を昨年亡くした母も「面白い!」と絶賛していたので、色々な世代の人が共感したり、刺激になったりする物語だと思いました。