訪問看護のご利用者さんが、病院に行ってすこぶる体調が悪くなったお話しです。
93歳、腰椎の圧迫骨折の痛みで思うように動けなくなりました。
近くの診療所で診てもらい、痛み止めの飲み薬を飲んでいます。
簡易コルセットもして、ヘルパーさんや訪問看護も利用して、
自宅でできるだけ安静に過ごしています。
腰の痛みはしばらく続きます。
生活もしているのだから、調子が良いときもあれば全然動けないときもある…
高齢でもあり、動けなくなった時に頼れるよう病院受診をしておこうということになり
予約して総合病院の整形外科を受診しました。
朝10:30の予約で、帰宅したのはなんと17:30 ![]()
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紹介状はあっても、もう一度一から十まで検査検査検査
途中病院の検査科は昼休憩をはさみ
患者は待合室で昼ご飯におにぎりを食す…
93歳の腰の骨が折れているおばあちゃん、その息子も70歳台
7時間、病院の中で行ったり来たり待合室で待たされたり…
結局そのおばあちゃんは、翌日疲れて一日動けず、さらに次の日はもっと動けず
…
全身痛いだけでなく、食事の乱れなども加わって重度の便秘に悩まされ、病院受診前の状態に戻るのに一週間かかりました。
病院に行く前の状態に戻れて本当に良かったです。
これだけの高齢者が、こんな状態に陥ったら、回復しないこともあり得ます。
大きな病院は機能分化されており、そこを横断的に動く患者さんの状態も点でしか見れないのかもしれません。
もう少し気を配ってもらえたら…と思う反面、患者や家族の側も「仕方ない」と我慢するのではなく自分たちをいたわってほしいと思います。
辛さは表出しないと伝わらないのです。だから我慢しないで。
恐るべし、病院受診…でした。
