前回の続きから

 

 

それは「彼氏のお母さん」 !! なんでーーーーーーーーーと心の中で絶叫。

頭の中真っ白に。

とても綺麗で品があるけど、威圧感半端なーい

 

狭く古いアポートの居間で重い空気が。

無言の時間はそれはど長くなかったはずですが

私には拷問でした。

お母さん「突然おじゃましてごめんね」

 

「いや。なんか。いや。はい・・・」とか訳わかんない言葉しかでなくて

 

お母さん「今が大切な時期だと分かっているはよね?」

 

「はい。すみません」

 

お母さん「ならばうちの息子とのお付き合いを辞めて下さい」「もう会わないで」

 

「。。。。。。」「。。。。。」「イヤです・・・」「私には彼しかいないのです」

「もう会えなくなるなんて考えられないです」

今思うと、子供すぎた自分が良く言えるなーーと思うけど

その当時は本当に心底、そう思っていたし真剣だった。だって彼の前でしか

自分が自分で居れなかった。家のも学校にも居場所なくて

彼の前だけが安心する場所だったから。

あまりの泣きじゃくる私に

お母さん「せめて受験の邪魔にならないようなお付き合いが出来ませんか?」

「少しの間、我慢して受験が終わったらまた普通に戻ればいいじゃない」

 

私は、小さい頃から母を知らない。家族って存在をよく理解できていない

彼から私の家庭の事情を聞いていた、お母さんは私の事を無下にすることもなく

どうしても会いたくなったら、一人で耐えられない時は我が家に会いに来たらいい

そう言って抱きしめてくれた。

そんな私たちの横で彼も泣いて成り行きを見守っていた。

彼は最後までお母さんに抵抗はしていたが。私たちは所詮

子供にすぎない。

私には彼のお母さんの優しい気持ちが痛かった

 

それからは、彼のお母さんを裏切りたくない気持ちもあり

時間を見つけては会いに来てくれようとしてる彼を私は

遠ざけてようと頑張っていた。それでもやはり

会いたい気持ちと、日に日に増す孤独感に耐えられず

彼に家に会いに行ってしまった。

彼のお母さんは嫌な顔せずに受け入れてくれて

夕飯まで作ってくれた。

私には衝撃的だった。賑やかな食卓。温かいご飯。会話溢れるその日常が

とても嬉しくて楽しくて。

でも、心はなぜか「孤独」が増していくだけだった。

あまりにも違いすぎる家庭環境。自分が惨めな気持ちになった。

優しすぎる彼や彼の家族。

日に日に傍にいることが罪悪感に思えてきて

自分から別れを決意した。

普通に別れをきりだしても彼は納得するわけもなく

彼を傷つける方法で別れるしか私には出来なかった

それからの自分は見事なまでに落ちていくだけだった

あまり笑うこともなく、感情を人に見せることが余計に苦手になった。

風のうわさで、別れた後

彼が荒れていたこと、私を恨んでいることを聞いた。

しかし彼も気持ちを切り替えて、受験勉強の励んでいる事を聞き

これで良かったんだと言い聞かせる日々が続いた

後に彼が無事に合格したことを知り本当に嬉しかった。。。

私も、なんとかギリギリ高校に進学できることとなり

少しずつ心の傷に蓋をできるようになった。

そんなある日・・・・

 

今回はココまで

淡い恋のお話はまだ続きがあります。。

 

それにしても子供でしたが

自分のその後の恋愛観で大きな影響を与え得た

彼との時間でした。子供だから大人だからじゃなくて大切な人に

出会える奇跡ってあるのですね

 

ではまた~