いつもお読みいただきありがとうございます。

 

早いもので、気が付いたら 姫の三回忌が近づいて来ました。

姫を亡くしたころは、毎日涙が止まらない日々の連続で、

妹分の福や餡にも寂しい想いをさせていたと感じています。

 

当時は姫、福、餡のことで、家族関係もギクシャクし、一男、二男と相次いで家から移動し、私は残された、姫、福、餡とで必死に生きてました。そして今、福と餡と、生きています。

 

福と餡は、とあるドラマにデビューし、お陰様で姫の後も継いだ形です。まだまだ姫姉さまには遠く及びませんが。

 

一男は割と近くに二男は北海道に生息しています。三男は相変わらず、関東の何処かに。皆、息さいのようだと風のうわさを耳にしています。

 

時々思い出すと寂しくもあり懐かしくもあり、皆様のご加護のおかげで何とか元氣にすごしてることには感謝の限りです。また、それを可能にしてくれた福と餡、かれらの婚約者の方々にも彼らを私の代わりに支えて下さいました事に、多大なる感謝しかありません。

 

あのまま、ここに居た所で甘えてしまい仕事も結婚もせずに年を取るよりも色々なことへチャレンジして強くたくましく成って欲しい。人のため、弱い人の支えとなれるように弱い人の気持の分かり支えて行ける、本当に強い人に育って欲しいと願っています。

 

ですが、私自身もそうなりたいです。

 

いつかまた家族5人で笑えたらいい。私達がそうなれば、私達親子をどん底に突き落として笑っている方々にも少しは心に響くとかんじます。

 

本来ならば、我が家から息子たちをそれぞれの新しい家族のもとへ送り出せたことでしょう。息子達の帰る場所として私の居場所があったはずですが、一度壊れたもの取り戻すのは容易ではないですね。仕事もままなりません。

 

最近、やっと、薬からは離れられましたが、ともすると落ち着かない自分。他の平凡なご家庭を見るとつらいとか、高校生を見ると悔しいとか、本来ならば、お金や仕事の心配もない自分。考えても仕方ないから天の源へ流して忘れて今を生きると決めました。

 

いつか必ず、天からグッドタイミングで恩恵が降るのも、もうわっかたから、天命を信じて人事をつくします。

 

姫の分まで前を向いて生きていきます。

我が家の長女、愛犬のウェリィッシュ・コーギー・ペンブロークのブラック・タン色・雌・13歳2ヶ月17日のクリスチャンディオール・プリンセス・姫(通称:姫)は、丁度13年前の今頃、我が家へやって来ました。

 

最初は真っ黒なたれ耳の何だかよく分からない仔犬でした。生後二か月半、片手に乗る大きさは、170cmをゆうに超える我が家の一男二男には、余りに小さくて、更に小さいとは言え、小学生5年生の三男にも余りにも小さくて、3日目に熱を出し、関根どうぶつ病院の関根先生に10日間もお世話になりました。その内、2日間は一時危篤状態となり、強い薬も打たれて、足腰が立たなくなる、5歳まで生きられないかも。と言われ、毎日、看病に行く私達を怯えさせました。(笑)

 

私が毎日飲ませた、緑茶が良かったのか?主人が飲ませた、魚の出し汁と身、骨が効いたのか?身体は小さくとも3人の息子達の遊びとも訓練とも躾け?とも判らない扱いにも負けず劣らず、寝込みに仕返し?とも言える起こし方(お腹の上にジャンプ・ダイブする)を覚え、ニコニコしながら逃げてくる。(正にコーギースマイル!)

 

お手・お代わり・お座り・ふせ・まてを、すぐに覚え、ゴロンゴロン・バ―ン・ボール遊びができるようになる。ご飯は私、一男が散歩に。近くの公園でいつの間にか、犬たちのドックラン状態になった。

ボールがないときは、石ころか小枝を自分で探して持ってくる。そうして一男に投げる様に催促するのだ。そうして、その石ころなり小枝なりを探して持ってくる。それを飽きるまで何十回もさせるのだ。一男も彼女が飽きるまで付き合うという相性のよさ。

 

それから2~3年経つと黒色~黒・白・茶の三毛に成り、垂れていた耳もピンと立ってきた。だが、銅の長いのと手と足の短さと元々?切られた尻尾はそのままなのだ。だが、コーギースマイルと可愛いクリクリお目目はそれらをカバーするのに余りあった。

 

愛嬌も抜群で、雨の降る前には、猫の様に両前脚で顔を洗う。ご飯の器も骨も牛の肥爪も前脚できように押さえて食べるのだ。ボ―ルを転がすとやはり口ではなく、両手でキャッチするのだ。そうしてなによりもとっても美しい。目鼻立ちが通っている。身体も形がいい。そして、猫のように人にはこびない。触るのをとても嫌がるのだ。

 

一男がほっておくわけがない。5人に触られまくり、いい加減に観念して、家族にはお腹も見せるように成って来た。主人が姫の洋服を買ってくる。一男がおもちゃを二男がおやつを三男はコッソリ布団の中へその頃は姫はケージでひとりで寝ていた。後で主人が義妹(主人の妹)の家が羨ましいと撤回するが。

 

姫はそれからも余り大きく成りませんでした。2~10歳まで5~8kgと小さめで、通常14kg位になるコーギーの1/2~1/3の大きさしかなく、関根先生にも8kgより太らせないようにと言われてました。それで、我が家では姫のことをミニチュア・コーギーと呼んで居ました。

 

ですが、覚えることには貪欲で、ご飯は必ず半分は残しておくのに、8歳すぎても自分の器を持ってくる。返す。主人がお風呂へ入ると待っていて、主人がお風呂から出るのでタオルと声を掛けると自分が持って行くと聞きません。(笑)それで、タオルだけでなく、主人のパンツ、主人のT-シャツも運んで貰いました。

 

私が事務所で仕事を始めると姫にもお声がかかりました。姫は10歳を超えていました。実のところ、既に家を出ていた三男が大学を卒業して就職し、生活が安定したら姫を迎えに来てくれると言ってましたからずっと一緒に待ってました。ですが、姫も10歳という年は、実は犬にとっても長生きの分類に入ります。元気ではありましたが、目の奥が白く見えました。私は、姫の生きてるきろくにも成る。一緒に居られない三男の為に映像に残して貰えたらと考えていました。それで、CM・ドラマ・映画と合計7本の作品に出させて頂きました。

 

彼女は名女優でした。

ドラマでは、共演のメインキャストさんに「本番・よーい・カン!」の音と共にガウガウとおもちゃで遊んでいた手と声を止め、無言で遊び始めます。そして、「ハイ、カット!」の声と共に再び、ガウガウと楽しそうに遊び始めました。

また、私とは別々に違う女優さんと組み散歩の途中で、掃除中の私と「こんにちは!」と言葉を交わしつつすれ違うというシーンでは「よーい!」の合図までは、ワンワンと騒いでいましたが、「本番・よーい・カン!」で黙って歩き出し、すれ違う時も、彼女の飼位犬に成りきって居ました。「ハイ・カット!」の声と共に急いでっ走って私の元へ帰って来てくれました。

 

11歳を過ぎた頃、左足を引きずり出しました。関根どうぶつ病院に連れていくと、コーギー特有の先天性の遺伝的な病気だと分かりました。段々と足から前脚へと麻痺し呼吸もという話と約2~3年という話でした。

今年、5月頃私は前脚も利かなくなった姫に付いていたいと感じました。余りご飯も食べなくなっていたので、夏は越せないかも、いや、彼女の誕生日の6/30も越せないのでは?と感じていました。今年初めてバースデーケーキ(犬用・コジマ)、パーティー料理(犬用・コジマ)を買い、お祝いしました。

夏、主人が山梨へ桃を食べさせに連れていって、美味しそうに桃を食べて居ました。                                      

 

8月を過ぎ、9月が来て、満月を一緒に見ました。13日にお天気だったので、散歩に連れて行きたくなったので、畑まで籠にしょって行きました。姫もニコニコでしたが、畑の作物をとっているとき後ろの姫が鳴きました。慌てて籠を下しましたが、意識がなく、慌てて家へ帰って主人に電話をすると、声を聞いて、姫の意識が戻りました。一男にも電話をしましたが一男はすぐに来てくれて、まだ大丈夫!と帰って行きました。

翌日、主人が戻ってきてくれて姫にも元気が戻りました。

 

昨日、早朝主人が家を出る時、姫は珍しく熱が出たので、ケーキやお菓子に付いてくる放冷材で股の間や脇の下頭や首筋を冷やしてやるとすぐに熱は引きました。主人を送り出したあと水を飲ませ寝かせると私も寝ました。

 

午前9時に一度目覚めましたが、息は苦しそうですが、熱もなくまた暫くウトウトしてしまいました。午前11時にハっと目覚めて姫を見るとまだ暖かいですが、息がありませんでした。

 

主人に電話をして、霊園へ予約を入れ、息子達へ実家へ事務所へ姉弟へ知り合いや姫の友人関係と親戚、FBの世界中の姫の友達へ連絡と今迄のお礼を致しました。

 

一男が一男の彼女と二男を連れて来てくれました。三男の声も聞けました。ありがたいことです。姫も息子たちが大好きでしたから。

 

そして、今迄7年近く、このブログでも姫に付いて読んでくださった、可愛がって下さいましたみなさまにも姫に代わって、御礼申し上げます。

 

生前の姫にお会いしたい方は、どうぞ映画「愛を積む人」をご覧ください。佐藤浩市さんと共演させて頂いて居ります。

 

読んでくださいまして、ありがとうございました。

 

                                 2017/09/17