爪水虫は、水虫の中でも最も完治が難しいとされています。
その理由は、外用治療の場合、爪の中に有効成分を浸透させることが難しいこと、内服治療の場合、肝臓や腎臓に持病があったり、妊娠している場合には、処方されないこと、また内服治療自体を望まないケースも多いです。
そんな爪水虫ですが、日本では10人に1人が感染していると言われています。
中には自分が爪水虫だと気が付いてない人もいれば、放置している人もいるでしょう。しかし一方で、爪水虫は見た目の問題が大きく、真剣にお悩みの人が本当に多いという面もあります。
ここでは、爪水虫の現在考えられる治療法をすべて、書いていきたいと思います。
治療法1 内服治療
内服薬はお医者さんの処方箋がないと手に入れることはできません。
主に2種類の内服薬が使われていて、それぞれに特徴があります。
内服薬1 ラミシール錠(テルビナフィン)
毎日1回1錠を、約6か月の間、服用し続けます。
肝機能障害や血液疾患の副作用が出ることがありますので、4週間に1度血液検査をしながらの投薬になります。
薬価は6か月で13,000円くらいで、治療費トータルはこれにプラスして毎月の診察料と血液検査料が必要です。
内服薬2 イトリゾール錠(イトラコナゾール)
パルス療法です。最初の1週間は、1日2回、朝夕4カプセルずつ服用し、その後の3週間休薬、これを1クールとして、3クール繰り返します。
肝機能障害や血液疾患の副作用が出ることがあり、治療の前後に2~3回の血液検査を行います。
ラミシール錠よりも、併用禁忌薬が多いのと、薬価が高いという特徴があります。
薬価は3クールで25,000円くらいで、治療費トータルはこれにプラスして毎月の診察料と血液検査料が必要です。
治療法2 外用治療
ここではお医者さんに処方してもらう、爪水虫の専用薬についてご紹介します。
2017年現在、爪水虫治療の専用薬として認可されたお薬が2種類あります。
外用薬1 クレナフィン爪外用液
2014年に日本で初めて、爪水虫のお薬として認可されたのが、クレナフィン爪外用液です。
爪によく浸透するという特性があります。
クレナフィン爪外用液1本は3.56gで、5,900円となり、3割り負担の方で薬価は1,800円ほどです。しかし1か月でクレナフィン爪外用液1本で治せるのは爪3本分くらいですから、それ以上の本数がある場合、2本は必要になります。
新たな薬をもらうためには、毎月の通院が必要ですので、診察料が掛かってきます。
外用薬2 ルコナック爪外用液
2016年に日本で2番目に、爪水虫の専用治療薬として認可されたのが、ルコナック爪外用液です。
ルコナック爪外用液は1本(3.5g)薬3,500円で、自己負担額は1,050円(3割負担)となります。
1か月でルコナック爪外用液1本で治せる爪は3本程度ですので、それ以上の爪を治すには2本以上必要となるでしょう。
治療法3 市販の水虫薬で治す
市販の水虫薬で、爪水虫に効果があると謳っているものは実はありません。ここでは市販の水虫薬を、爪水虫治療に代用するという方法で考えていきます。
市販の水虫薬で選びたい抗真菌成分は以下の4種類!
1、ラノコナゾール
2、塩酸アモロルフィン
3、塩酸テルビナフィン
4、塩酸ブテナフィン
2、塩酸アモロルフィン
3、塩酸テルビナフィン
4、塩酸ブテナフィン
この4種類の成分は、もともと医療現場で使われていた成分で、抗真菌効果が高く、安全性も問題ないものを、薬局でも販売できるようにしたスイッチOTC薬なので、効果を期待できます。
ただし前途した通り、水虫薬であって、爪の専門ではありません。
⇒スイッチOTC薬について詳しくはコチラをご覧ください
治療法4 レーザー治療
レーザー光線の照射熱により、白癬菌を死滅させる方法です。
アメリカではFDAによって認可された治療法なのですが、残念ながら日本では認可されていませんので、保険適用外です。
しかし、安全性が高く、治療効果も高いことで知られていて、痛みもなく、入院の必要もない、信頼性の高い治療法です。
治療法5 クリアネイルショットでの治療
最後は、爪水虫治療のために開発された、クリアネイルショットによる治療法です。
爪にしっかり浸透するように作られていて、天然由来の成分で作られていているので、妊婦さんにも安全で安心です。
この商品は医薬品ではないのですが、『医学と薬学』という医学誌に、その効果が掲載されたほどの実力があります。
さらに全額返金保証が付いているので、金銭的なリスクなしで試すことができるのも魅力的です。
⇒クリアネイルショットについて詳しくはコチラをご覧ください
以上、爪水虫の治療法のまとめでした。