こんばんは。
ツクヨミ先生です。
前回は統計学はメガネをクイクイする人だけが使えるものではないとお話ししました。
あんまり勉強が得意ではない人こそキホンを押さえて仕事の成果を劇的に上げましょう!
今回は『平均』と『標準偏差』です。
平均はピンと来る方が多いのではないでしょうか?
総合計を総個数で割ったものですね。
例えば、日本人の平均年齢は46歳。
あれ?
僕は46歳ではありません・・・。かなり離れています。このブログを読んでいる方にも46歳はあまりいないのでは・・・?
では次に、日本人の1世帯あたりの平均貯蓄額は約1,800万円。
えー!?!?
そんなにみんな貯金してるの!?
そう思う方、非常に多いのでは?
これは平均のマジックで、
『平均』というのは、全体の傾向を見るときには非常に有効なのですが、実態とかけ離れることがあります。
例えば上記の2つの例で言えば、日本は少子高齢化なので、全体に対して高齢の方が多く、平均の年齢が上がっています。
また、貯蓄も、1%の人が90%の富を持っていると言われるように、やはり一部の富裕層が全体を上げてしまっています。ちなみに貯蓄ゼロの人は30%います。
会社の顧客においてもそうですよね。
平均より極端に高い顧客(いわゆるお得意様)と、平均より低い多くの顧客により構成されていると思います。
ビジネスにおいて、色々な数字を平均にして、目標を立てていると思います。
平均の客単価、平均の離反率、平均の新規獲得、平均の販促費、平均の残業代などなど・・・。
大きな数字を平均で小さくして、目標を追いやすくするために平均を使うことは非常に有効ですが、その中身に『異常値』が紛れ込んだりばらつきが大きかったりすると、実態をつかめないこともあります。
そんな時に使うのが『標準偏差』です。
計算式は(各数値-平均)²をすべて足して数値の個数で割る、そしてそれの平方根が『標準偏差』です。
一応計算式を紹介しましたが、Excelで『=STDEVP(範囲』の関数を使って求めることが出来ます。か、簡単(;´Д`)
前回の記事の最後でもこの標準偏差には触れましたが、標準偏差が大きければ大きいほど『数字のばらつき』が大きいということです。
つまり、『異常値が含まれている可能性』が高いので、調査し特定することが大事です。
まずは1ヶ月単位で大事な数値の標準偏差を比べてみましょう。
標準偏差が大きくなっていれば、異常値発見のチャンスです!
極端に売上の高い顧客、残業の多い社員など、異常値を発見すると施策や改善策を早急に打てます。
飲食店や小売店だと、売上の異常がでているレシートを集めて相関性を調べるといいですね。例えば、ある商品を頼んでいる場合は単価が上がる傾向にあるなら、その商品をもっと目立たせて配置するなどの施策が取れます。
平均を使う人は多いですが、標準偏差を使って平均の内容に関心を向けることが出来る人は多くありません。
いつもの帳票に標準偏差を足して、人とは違う見方をしてみましょう。