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NHK連続テレビドラマ『おちょやん』
※画像はお借りしました。
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先週で終わりました
うどん屋さん?『岡福』の人々、鶴亀新喜劇のメンバー、そして最後の方に出て来たNHKラジオドラマ『お父さんはお人好し』の面々、、、
登場人物全てが愛おしい存在でした
一生懸命、地道に日々を生きている人達が丁寧に描かれていて、久しぶりに10年くらい毎週のドラマとして見ていたいと思う脚本でした
評論を見ていると、視聴率は低くて色合いが地味とか、芝居を見ている客を見ている演出が理解されづらいとか、表面的なことしか見て居ない人が書いているような内容でビックリしましたが
(こんなのが評論として世に出して良いのか!という感じ)
私個人の感想としては。
脚本家の方は今のコロナ禍も意識してらっしゃったのか。
数々の困難にぶつかりながらも、現実から逃げずに立ち向かう人にこそ到達出来る人生の極みを見せてくれたようなドラマでした
辛抱ドラマの代表と言えば『おしん』ですが、あれはフィクションです。
それはないだろう!とツッコまずにはいられない悲劇の連続。
でも、『おちょやん』は実在の女優さんがモデルのお話でしたし、割と事実に基づいていた内容だったと思います。
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主人公ちよちゃんが最終回、お芝居の中で言うセリフに。
「生きるっちゅうのは
ほんまにしんどうて
おもろいなぁ」
と言います。
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人生はこの言葉に尽きると思いました
生きていると本当にしんどくなる事って多々あると思います。
頑張ったからといって必ず報われるとも限りません。
でも現実から逃避しないで向き合った人には、
その人にしか分からない、理解出来ない到達点があると思うのです。
それを自分で見つけることが
生きる面白さなのかもしれません。
久しぶりに活きたセリフを聞いたようなドラマでした
ドラマ関係者及びスタッフの皆様は、本当に今の環境下で良い作品を作る事は困難の極みだったと思います。
素晴らしいドラマを見せてくれて本当に有難うございましたという感謝の気持ちでいっぱいです。
大河ドラマ明智光秀の次は、完全におちょやんにロスってます
P.S
今回のドラマの役者さんで演技の幅に驚いたのが、トータス松本さんと、生瀬勝久さんです。
トータスさんは以前、三船敏郎さんの演技に魅せられて、この人の後を継ぐのは俺なのではと本気で思ったらしいですが
確かに、その片鱗を見たような気が致しました
そして生瀬さん
どうしても『トリック』でのちょっとキテレツな警官のイメージが強かったのですが。
こんな紳士的でダンディーな雰囲気も出せるんだぁ~とファンになりました
あああっと、最後になってしまいましたが。
もちろん主役の杉咲 花ちゃんは、久々の天才女優だなと思いました
あの見事な関西弁、そして滑舌の良さ、杉咲 花はいなくて、完全にちよちゃんでした。
私の中で、背中で演技のできる役者が本物という感覚があるのですが、刑務所でのトータスさんとのシーンでは、後ろ姿からも、ちよちゃんの気迫が伝わってくるような素晴らしい名演技でした。
でも今回のドラマは共演者の皆さん、本当にいい味が出ていて甲乙つけがたい素晴らしい作品でした。
親友のみつえも良かったよ~~~。