学生時代を振り返ると、必ずクラスに一人はわざと人前で泣く女の子っていませんでしたか?
そういう女子は大抵が演技派で、周りからの同情を誘うためにか弱そうに泣きます(苦笑。

しかし実際は、そういう女子ほどタフで要領が良いイメージが私にはありました。いわゆる『ぶりっこ』と呼ばれていた人達もこの部類に入っていたと思います。

ところが昨今、テレビ番組を見ていると、いかにも気が強そうな女性達が、この展開で?とか、この話で?というような場面でぽろぽろと涙を流し、周りからは情緒不安定呼ばわりをされています。

確かに女性の場合、ホルモンバランスの乱れによる情緒不安定要因を欠くことは出来ませんが、他にも原因があると思うのです。

特に30代以降の働いている女性達(既婚、未婚共に含む)に感じるのですが、彼女達は仕事のプレッシャーを受けながら、日々家事をしたり、育児や親の世話をしたり、恋愛したり、離婚したり、家族の死を迎えたり様々な状況に対応しながら生きています。

そんな中、甘え頼れるような存在の人がいれば、気持ちを癒すことも出来るでしょうけど、実際はそういう人が少ないのではと思います。

ましてやプライドが高く、いつも自分一人の力で切り抜いてきたような人なら、尚更誰にも心の声を発することは出来ないでしょう。

そういう気が強く負けず嫌いな女性ほど、ある日突然、心の踏ん張りが利かなくなり、自分の気持ちとは裏腹に涙が出て来てしまうのではないでしょうか。

今、女性達へ向けて『涙活』という言葉が流行っていますが、大人女子になってからは、ガンバっている人程、たくさん笑って泣いて欲しいです。

そして少しでも心と体の緊張をほぐして、無理のない日々を過ごして欲しいなと思います。