こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

ニュース番組を見ていたら、

高校野球の世界に変化が生まれて

いるという話を聞きました。

 

それは新しい取り組みで、

「リーガ・アグレシーバ」という

ものだそうです。

 

リーガ・アグレシーバはドミニカ共和国が

発祥となる野球のリーグ戦のことです。

 

その目的は、目先の勝敗にとらわれず、

選手ぞれぞれが持つ才能を大きく伸ばすことを

最優先に考えたところにあります。

 

春夏秋に行われる高校野球はトーナメント戦です。

 

トーナメントは敗けたら終わり。

次の試合はありません。

 

しかし、リーガ・アグレシーバはリーグ戦です。

 

4チームが試合に出場したとすれば、

1チームが3回試合を行うことになります。

 

これの何が良いのか?

ちょっと考えてみて下さい。

 

まず、チャンスが3回あるので、

大胆にチャレンジ出来ます。

 

そして、1回敗けたとしても、

その試合について自分達が上手く出来たことや、

もう少しこうした方が良かったことを試合後に

じっくりと振り返る事が出来ます。

 

また、チームに所属する多くの選手に

試合に出場してもらうことができます。

 

こうすることで普段の練習では見られない

選手の新たなタレントに気づき、

伸ばすきっかけがつくれます。

 

これに加えて選手たちの

モチベーション向上にもプラスの

影響が及びます。

 

練習をしている選手たちにとって、

試合に出られるというのは嬉しいことです。

 

自分の力を本番で試したいと思うのは、

競技者として自然なことですし、

新たな課題を見つけることもできます。

 

更にチームにとっても、

選手たちが活気づくことにより、

練習の密度や質も変わりますし、

なによりも選手たちが主体的に

取り組むようになるので、

練習方法や試合への関わり方も

選手が主体となりやすいです。

 

実際にリーガ・アグレシーバに参加している

学校の野球部は、今までのようなヒエラルキー型チーム

(監督がトップに君臨し、その命令は絶対)ではなく、

選手が監督に対して物申したり、監督から選手に対して、

どんなチャレンジをしたいのか?を聞いたりします。

 

つまり、選手が主体になるのですね。

 

これは会社組織でも言えることですが、

スポーツにしろ仕事にしろ、

人の数だけそれをやる理由があります。

 

楽しむため

自己研鑽のため

自己成長のため

食べるため

 

などなど。

 

その理由に良し悪しはなく、

理由如何によって処遇待遇が

変える必要はないのです。

 

必要なのは、どんな理由であれ、

誰もが「主体的にやろう」と思える

環境をつくることであり、

その環境が「絶対に勝たなければならない」

というものであれば、

いきいきと活躍するのが難しくなると

思うのです。

 

勝つというのは悪いことではありませんが、

それはあくまでも結果として、であり、

それが全てになってしまうと、

目先の得にばかり目が行ってしまい、

大きな徳を忘れたり逃したりします。

 

今日はスポーツの世界を題材にしてますが、

普段の会社での仕事や、組織の在り方に

照らし合わせても、違和感はないと思います。

 

要は目的をどこにするかです。

 

明日の売上さえ稼げるのなら、

何がどうなっていようと関係ない、

とするのか。

 

1年後、3年後、5年後に儲かっているなら、

今のうまく行っていない状況も糧にしながら、

明日はもっと良くなるように、と振り返りをして

いくのか。

 

目的が定まり、みんなで目的を共有すれば、

行動は変わっていきます。

 

行動が変われば言語も、

文化や風土も変わります。

 

それらが変わった頃、

人も変わっています。

 

皆さんはどんな会社、組織にしたいですか?

 

本日も読んでくださり、

ありがとうございました。