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北海道では先月26日に、

ヒグマの有害捕獲についての

理解を求める投稿をHP上で

行ったそうです。

 

そのような投稿をする背景となった出来事は、

一時期新聞などの報道を賑わせていた

 

「OSO18」

 

という雄のヒグマが駆除されたことです。

 

牛を60頭以上も襲ったという

この雄ヒグマを釧路町役場が

委託した害獣駆除ハンターが

駆除したところ、

役場に「クマがかわいそうだ」という

苦情が連日のように寄せられたそうです。

 

動物愛護の団体だったり

個人だったりは様々あったようですが、

とにかくクマを射殺したことが

いけなかったようです。

 

熊は非常に賢く、

そして執着心が強い動物です。

 

襲ったものの味を覚え、

同じものを再び襲います。

 

また、襲った獲物を土饅頭で

隠す習性があるのですが、

土饅頭から獲物を横取りした場合、

横取りした相手を見つけるまで

ずっと探し回ります。

 

今回の熊害も牛を60頭以上

襲っていることから、

牛の味を覚えていることは

明らかでしょう。

 

ヒグマは本州には生息しない熊で、

本州に生息するツキノワグマよりも

倍以上大きい熊です。

 

そんな熊が身近でウロウロしている

環境に住んでいて、

しかも頻繁に牛を襲っているなんてなれば、

いつ人が襲われてもおかしくないと

考えると思います。

 

ましてや味を覚えたら再び襲う・・・

 

人が襲われたら、

その熊は以降、人を襲うのです。

 

熊がかわいそうだ、という人々の

言い分には共感はできませんが、

理解はできます。

 

動物愛護という視座にいれば、

そういった見え方になると思います。

そしてそれが正義なのだとも思います。

 

しかし釧路に住む人々からすれば、

明日、人が襲われるかも知れない、

という恐怖があります。

 

つまり熊を撃って駆除してもらうのは、

身の安全を守る意味で正義なのです。

 

一方の正義を一方に押し付けることで

誹謗中傷や争いが起こります。

 

だからこそ、互いの背景を理解するために

「対話」がをする必要がありますし、

対話を通じてこそ「関係性」が生まれます。

 

異なる正義同士がそのまま

正義をぶつけ合っても、

その正義の主張は平行線のままです。

 

一緒に考えることも、手を取り合うことも、

互いへの尊重も生まれません。

 

互いの正義の背景を知り合う対話こそが、

多様な価値観と正解のない今のVUCA時代を

乗り越えていくためのツールなのだと思います。

 

本日も読んで下さり、

ありがとうございました。