こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

今も昔も、退職理由のTop3内に

必ずランクインしてくる理由、

何だかご存知ですか?

 

それは社内での「人間関係」です。

 

かく言う僕も、会社勤めをしていた時は、

人間関係に悩むことはありました。

 

これはもう、古今東西どこででもあることなので、

人間社会においては無くならないものでしょう。

 

ただ、人間関係で悩んだり、

気を病んでしまって会社を辞めるのは、

会社にとっても損失ですし、

何よりも退職する本人が

会社で仕事をするのが好きならば、

その本人の人生にとって大きな

損失になります。

 

会社は社員が快適に仕事が出来るように

環境を整えるという義務があると思いますし、

人間関係は個人の問題だから、

会社は一切関与も関知もしない、

というのであれば、

そんな会社はなくなった方が良いとすら

思います。

 

人間関係が歪む大きな原因は、

 

「認知の差」

 

によるものです。

 

自分にとっては大した事のない

行動や言動が、

他者にとっては大きな影響を

及ぼすものだったり、

 

自分の中では普通と捉えていたことが、

他者にとっては普通じゃなかったり。

 

そういった認知の差が

相手の人間性に対する攻撃や

ラベリング、レベリングになり、

次第に関係性が悪化していきます。

 

以前、僕が関わったことのある

チームコミュニケーションの研修では、

参加メンバーが互いを色眼鏡で見ており、

協力など全く行われない状態でした。

 

アクティビティをやってもクリア出来ず、

上手くいかないのも自分ではなく、

相手に問題があるのだ、ということを

それとなく言い合うような関係性でした。

 

こういった場合、僕はメンバーに

次のように質問します。

 

「ところで皆さんは、お互いの事をどれだけ知っていて、

お互いが考えている事を、どれだけ分かっているのですか?」

 

本当にこれしか質問しませんでした。

 

互いが互いのことをよく知りもせず、

互いが何をどう考えているのかを

口に出しもしないで、

ああだこうだと文句を言い合ったり、

他者を否定したりする。

 

これでは人間関係が良くなることなんて

ありません。

 

自分にはこう見えている。

自分はこう捉えている。

自分はこう考えている。

 

お互いがそれを聴いて、

受け容れなければ、

お互いを知ることは出来ません。

 

それをしないで出来ることは、

自分の背景から推測してできあがる

相手に対する認知でしかないのです。

 

ですので、自分と相手とで語り合う事が

人間関係を円滑にして、人の力を最大限に

発揮してもらうのに必要なのです。

 

ちなみに僕が質問を投げかけたチームは、

元々のプログラムを変更して、

ひたすら対話をしてもらうことで、

互いの背景から価値観、考え方までを

共有してもらいました。

 

その後に改めてアクティビティに挑戦すると、

それまでが信じられないくらいのパフォーマンスが

発揮されるようになりましたよ。

 

メンバー同士も、お互いを知り、

知られることで、そこまで変化するとは

思ってもいなかったようで、

 

「相手に自分を見せるのは、

自分につけ入る隙きを与えるものだと

思っていたが、それは間違った考え方だった」

 

という声が上がっていました。

 

人がすぐに辞めてしまう。

とりわけ人間関係にその原因が

あるのではないか?と思うのであれば、

チームコミュニケーションの見直しを

すると良いのではないでしょうか。

 

本日も読んでくださり、

ありがとうございました。