おはようございます。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

ソニーの創業者である盛田昭夫氏は、

基本的にマイナス思考だったそうです。

 

ビジネスに失敗はつきもの

うまくいかないのがビジネスの本質

 

というのを前提にビジネスを

捉えていたとのことです。

 

その際たるエピソードが、

松下幸之助氏とのβ方式 vs VHS方式です。

 

盛田氏は松下氏にβ方式を採用するように

懸命に口説いていたそうなのですが、

日本ビクターがVHSを完成させた時、

松下氏は「βは100点、VHSは150点」

と言ってVHSを採用したのです。

 

しかもソニーは松下電器とクロスライセンス契約を

結んでいました。

 

そのため、ソニーがベータマックスで

録画時間を2倍以上にする技術を開発したら、

松下電器はVHSでその技術を応用しました。

 

しかし、盛田氏は松下氏を

恨んでいなかったそうです。

 

どうしてそのように考えられるのか?

 

普通ならば恨み節の1つでも

出てきそうなものなのに。

 

これは「選択理論」で

考えることが出来ます。

 

選択理論というのは、精神科医の

ウィリアム・グラッサー博士が

提唱した理論のことで、

すごく平たく言ってしまえば、

 

「相手を変えることはできない」

「変えられるのは自分だけ」

 

という考え方です。

 

相手を変える、というのを

 

「外的コントロール」と言い、

相手を外側からコントロールすることです。

 

例えば部下に対して上司が

 

・言われなくても自分から動いて欲しい

・もっと効率よく仕事をして欲しい

 

と願ったりしますよね。

 

その時に上司は、

部下が自分の望み通りに

なるようにはどうしたらいいのか?

 

と考えます。

 

これが外的コントロールです。

 

しかし、盛田氏は、

自分が相手に対してそう願っても、

相手が自分の思う通りには動いてくれない、

というのを分かっていたのでしょう。

 

盛田氏は約束したつもりでも、

松下氏だってビジネスマンです。

 

自分の会社の利益を優先して

最大化しようと考えます。

 

そうなれば、翻意することも当然でしょうし、

自分がそれを止めるのも難しい。

 

松下氏の選択を止める手立ては

盛田氏には無いのですから。

 

それ故に盛田氏は、

松下氏を恨むことはせずに、

 

「ならば自分達に出来ることはなんだろう?」

 

と、知恵を働かせてきたわけです。

 

人は人を変えられない。

変えられるのは自分だけ。

 

これはビジネスだけでなく、

家庭や学校、部活、友人同士など、

あらゆる人間関係で言えることでしょう。

 

人は自分をコントロールする人を

嫌います。

 

自分で選択し、自分で決めたいのです。

 

しかし、コントロールする人には

悪気はありません。

 

誰だって自分の理想の人と

関係性を構築するほうが嬉しいのです。

 

だから相手に対して「期待」をします。

 

こうなったらもっと素敵なのに。

こうだったらもっと素晴らしいのに。

 

ついつい意図しなくても、

 

「こうであって欲しい」

 

と相手に期待してしまうのです。

 

選択理論の場合は、

 

「相手をコントロールすることは出来ない。

だったら自分に出来ることは何か?」

 

という考え方をします。

 

こうすることで、相手に振り回されずに

物事にあたれるのです。

 

相手の言うことややることに

一喜一憂するのではなく、

自分自身がどうするのかを

常に選択して行動します。

 

チームのリーダーなら、

 

「メンバーが各々の持ち味を存分に活かせるには、

メンバーのどこを見たらいいのだろう?」

 

「メンバーが気持ちよく仕事出来るように、

自分には何が出来るのだろう?」

 

という感じですね。

 

相手をコントロールしようと思っても、

自分の思うようにはなってくれません。

 

変えることが出来るのは、

いつでも自分だけなんです。

 

本日も読んでくださり、

ありがとうございました。