おはようございます。

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ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

昨日でロシアのウクライナ侵攻から

1年が経過しました。

 

争いは激化し、

双方引く構えは全くなし。

 

戦争は泥沼化の様相を示しています。

 

安保理では非難決議が

賛成多数で可決されましたが、

いくら非難を決議したところで

ロシアにとっては関係ありません。

 

恐らくこの先、

何回非難決議を可決したところで、

戦争を停戦させるには至らないでしょう。

 

最初にお伝えしておきますと、

僕は戦争ほど無意味なことはない、

という考え方です。

 

そもそもが対立を好まないなので、

ディベートや討論、論争なども

好みません。

 

よく会議などで「議論」と称して

意見を戦わせていますが、

それは「討論」であり、

議論ではありません。

 

「議論」は、ある集団で意見を交わし、

その中で1つの結論を出すことを意味します。

 

ですので、意見を戦わせることはなく、

まして勝敗もありません。

 

話が少し逸れてしまいましたが、

今回の戦争は終わる見通しが

全く立っていません。

 

では、僕たちから見て

無用な死者しか生まないこの戦争、

どうしていつまで経っても

終わらないのでしょうか?

 

まず、争いは対立から始まります。

 

その対立の行きつく果てが

「戦争」という事になりますが、

対立というのは「正義」のぶつかり合いです。

 

どちらの側にも主張があり、

その主張は主張する側にとっては

正義なんです。

 

今回の戦争では、

ウクライナがNATOに加盟する、

と言い出した事が戦争の引き金と

なりました。

 

しかしウクライナからすれば、

クリミアを勝手にロシアに併合され、

このままだとウクライナ全土が

ロシアに取り込まれてしまう!

という危機感がありました。

 

そうならないためにもNATOに加盟して、

その抑止力を得ようとしたわけです。

 

これがウクライナにとっての「正義」です。

 

一方のロシアからすれば、

ウクライナがNATOに加盟すると、

国境を接する隣国が自国の価値観と

反する国となります。

 

ウクライナがNATOに加盟することで

軍事境界線が下がってくるので、

ロシアの国防上望ましくない。

 

言わば「敵国」が隣国として

接している状況になります。

 

なのでそれを阻止するため・・・

 

というのがロシアの「正義」です。

 

一気に規模を小さくして、

会社の中での対立に目を向けてみます。

 

営業と生産が何やらモメている。

 

営業はお客が望む納期で注文を受ける。

生産は生産スケジュールを守りながら

製品をつくる。

 

営業からすればお客の希望に沿うことが正義。

生産はスケジュールに沿ってつくることが正義。

 

それぞれの正義が異なっていますね。

 

お互いの立ち位置から動かないことには

お互いの正義に目が向くことはありません。

 

今見えているところから移動し、

別の位置から見上げたり、

見まわしたり、

首だけ動かすのではなく

身体ごと動かさなければ

別の色は映し出されることは

ありません。

 

でも、身体ごと動かすのって

難しいものです。

 

だって正直な話、面倒なんです。

 

しかし面倒がっていては

いつまで経っても

営業と生産は協力もできないですし、

協働もできません。

 

時間が経てば経つほど生産性は落ちるでしょうし、

お商売にも影響が出てきます。

 

だからこそ、対話が必要なんです。

 

対話には傾聴が求められます。

 

傾聴とは自分の価値観や判断を保留し、

相手の言い分をそのまま「聴く」ことです。

 

相手が言っていることに対して

頭の中で「その場合はこうだな」

「それにはこれだろう」といった

ことを考えている状態では

傾聴していることになりません。

 

なぜなら、すでに頭の中で

相手の言葉に対して反論

しているからです。

 

対話には反論はありません。

 

「あなたはそう考えているんだね」

「私はこう考えています」

 

それだけです。

 

議論のように結論や決定は出さないのです。

 

なぜか?

 

「別の色を映し出すために、相手の考えを『知る』ため」

 

だからです。

 

対立はそのまま放っておいても

対立したままになります。

 

双方が相手の言い分を「聴く」ために

対話へと歩み寄らなければ、

どれだけ時間があっても

「議論」へとは進まないのです。

 

本日も読んで下さり、

ありがとうございました。