おはようございます。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

サッカーワールドカップで日本チームは

予選で強豪ドイツとスペインを破り、

決勝トーナメントまで出場しましたが、

残念ながら1回戦でクロアチアチームに敗れ、

今回のワールドカップでもベスト8進出は

かないませんでした。

 

やはり世界の壁は高く、厚く、険しいのだ、

ということを改めて感じされられたという

ところでしょうか。

 

サッカーについて明るくない僕なので、

戦略や戦術面でのお話は置いておきますが、

昨日のネットニュースでこんな記事を見つけました。

 

「こんなんじゃダメだ」と帰りのバスで怒声があがり…森保一と26人のサムライ「激闘16日間」舞台裏(FRIDAY) - Yahoo!ニュース

 

記事によるとワールドカップ半年前では

森保監督とチームとの間のコミュニケーションが

うまく回っておらず、メンバーは監督に対して

不満を持っていたようなのです。

 

しかし、選手たち自らが両者間の

コミュニケーション改善に動き出し、

監督への不満点をぶつけることで、

森保監督もそれに歩み寄ってからは

遠征中の親善試合で見違えるように

選手、監督のパフォーマンスが変化した

そうです。

 

詳細についてはリンクから

読んでいただきたいのですが、

僕が大切なことだと思ったのは、

 

苦悩するのは選手、監督の両方だ!

 

という事です。

 

人は人と違います。

 

監督の考え方と選手の考え方も

当然異なります。

 

今回の記事に書かれている

コミュニケーション不全が

改善されたのは、

選手たちが自ら行動を変容させ、

尚且つ監督に対して

 

「自分たちはこう思っているからこうして欲しい」

 

という事を忖度なしに伝えているからです。

 

これはいつもお話しているタックマンモデルでいう、

 

混乱期(ストーミング)→規範期(ノーミング)への

移行が行われているという証です。

 

混乱期というのは自分の考えや意見を

互いにぶつけ合う時期です。

 

言い争いも起こりますし、

感情的になる事もあります。

 

チームビルディングにおいて

最も難しい段階です。

 

大抵のグループはこの段階に

入り始めると、

コンフォートゾーンに戻ろうと

間を取り持ったりして、

また形成期(フォーミング)へ

戻ってしまいます。

 

しかし日本チームは違いました。

 

「このままじゃダメだ!埒があかない!」

 

と自分たちの現実を受け入れて、

監督へも伝えるべきを伝えました。

 

そして森保監督もそれを正面から受け止め、

受け入れることをしたのです。

 

グループからチームへと変態した

瞬間ですね。

 

それが親善試合やワールドカップでの

ジャイアントキリングという結果に

繋がっていったのです。

 

森保監督はチームにおけるリーダーです。

 

ですのでリーダーとして考える

チームの方向性だったりやり方などを

メンバーに伝える役目があります。

 

しかし、リーダーだってイチ人間。

 

間違える事もあるし他のメンバーとの

ズレだって当然あります。

 

しかしメンバーはここで

 

「監督が悪いからダメなんだ」

 

という他責にはしませんでした。

 

自分たちが変えられることは何か?

を徹底的に考え、それに加えて、

 

「監督に変えてもらいたいことは何か?」

「監督が変えてくれたらチームにどんないいことがあるか?」

 

を伝えているのです。

 

つまり、自分たちも監督も、

 

「チームである」

 

と考えているからこそ、

 

「みんなの責任」

 

として捉え、

行動変容を起こしているんです。

 

このエピソードの素晴らしいところは、

メンバーが対立を恐れずに監督へ進言した

そのこともそうなのですが、

リーダーである森保監督もそれをしっかりと

受け入れて、自らメンバーの元へ歩み寄って

いった事です。

 

監督もまた自分自身が

チームの一員であるという

自覚を持っていたという事ですね。

 

目標・目的を持ち、

全員でそこに向かっているからこそ

こういった事が起こせます。

 

もしメンバーが監督に対して

何も働き掛けないでいて、

単に監督の責任だと言うだけなら、

ジャイキリを起こせるチームには

なっていなかったでしょうし、

ワールドカップでもあっさり3敗して

早々に帰国していたのではないでしょうか?

 

ワールドカップでクロアチアチームに

敗戦してしまったことは残念ですが、

チームビルダーとしてはこういった

エピソードの方に俄然興味がわきます。

 

日本を代表する高いパフォーマンス持つ

集団だって最初はグループです。

 

チームになるためには個々の

パフォーマンスが高ければ

それでいいという事はありません。

 

それぞれの個が集団において

何が出来るのかを考える。

 

集団もそれぞれの個に対して

何が出来るのかを考える。

 

そしてそれを伝えあい、

ぶつけ合いながら進んでいく事で、

集団はあたかも「1つの個」のように

成長していきます。

 

難しいと思うかも知れませんが、

各個が少しだけでも集団に対して

意識を向けるだけでも変われます。

 

決して複雑なんかではありません。

 

シンプルに、「俺が、私が」から、

「俺たちは、私たちは」と考えれば

できますから。

 

本日も読んで下さり、

ありがとうございました。