おはようございます。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

勤労感謝の日に読売新聞オンラインを

読んでいたら、次のような記事を見つけました。

 

秋田でサケ減り南方の魚増え…海水温上昇で水揚げに変化、高級魚を新たな水産資源に

 

低水温を好むサケではなく、

南方の海に生息するはずの

アカアマダイやキジハタといった

魚が揚がるようになっているそうです。

 

地球温暖化の影響で海水温が上昇し、

サケがどんどん北の海へと

生息域移していて、

代わりに南の海の魚が

来ているようです。

 

自然の生き物というのは

環境の変化にとても敏感で、

自分たちの生息域に異変が生じると

ためらうことなく移動をします。

 

自らの種の生存の為には

躊躇なく居場所を変える

思い切りの良さは

生命としての力強さを感じます。

 

一方で人間も強かにあります。

 

記事によると秋田では、

漁獲できる魚種の変化に対応して、

キジハタの栽培漁業を始めたそうです。

 

キジハタは真鯛の3倍近い値がつく

高級魚です。

 

まだまだ始めたばかりなので

量は多くないようですが、

今後軌道に乗ってくれば、

漁師さんたちの収入アップにも

貢献できるのではないでしょうか。

 

温暖化に歯止めをかけるべく、

僕たちが環境保全や回復に努める

その必要性は論ずるまでもありません。

 

しかし一方で今の環境でできる

最大限の事はなにか?

という事も考えなければ、

お商売が成り立ちません。

 

これも先日お話しした限定合理性です。

 

たくさんの制約がある中で、

その範囲の中でしか

合理性を持つことしかできないのです。

 

ですので誰にも先の事は分かりませんし、

何が正解なのかも分かりません。

 

なのでいろいろな制限の中で、

「これは必要、これはいらない」

という取捨選択をしながら、

"いまはこれがベストじゃね?"

という決断をして行動を起こさないと、

ただ時間が過ぎるのを見つめているだけに

終わってしまいます。

 

変化が多い現代において、

「これが絶対に正しい!」

というものはありません。

 

今回のキジハタの栽培漁業の記事は、

まさに生き残りを懸けた

限定合理性の渦の中での

選択と集中の結果と言えると思います。

 

キジハタはとてもおいしい魚ですから、

栽培漁業がうまくいって、

お値打ち価格で手軽に買える

魚になって欲しいので、

僕としてはぜひ成功させてもらいたいです。

 

本日も読んで下さり、

ありがとうございました。