おはようございます。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

先日、とある交流会の2次会に参加した際、

同じテーブルにいたとある大きな企業の

経営者の方とお話しをした際に

出てきた言葉が今日のタイトルです。

 

発端は僕が簡単に自己紹介をした時、

僕の研修コンテンツが体験型のものだと

お伝えしたことにあります。

 

その経営者の方も体験型の研修を

ご自身で受けたことがあるそうで、

その効果はよくご存じでした。

 

しかし同時に、

このタイプの研修の弱点として、

参加者が現場に戻ると

参加前と同じ状態になってしまう、

とおっしゃっていました。

 

その方のおっしゃる通り、

研修後の数日間は確かに

参加した皆さんも学習したことを

実業務で役立てようとするんです。

 

でも、しばらくすると元の木阿弥。

 

なぜなのでしょうか?

 

それは、

 

木を見て森を見ず

 

だからです。

 

研修に参加する人には

 

「足りてないところ」

「悪いところ」

 

があるから、

それを埋めさせようと

研修に参加させるから、

そうなるのです。

 

研修という学びの場にあって、

実業務の現場にないものがなにか?

 

をまったく考慮に入れていないため、

厳しい言い方をすると、

 

「参加者を変えよう」

 

としており、

 

「自分たち(課、部、組織全体)が変わろう」

 

としていないのです。

 

学んできたことを

活かせる(または活かそうと思える)

環境ではない、ということです。

 

では、どうして「自分たちが変わろう」と

なれないのか?

 

それは、

 

"大きく変わらなければならない"

 

というバイアスがかかっているためです。

 

変わると聞くと、

自然と身構えてしまいます。

 

なぜなら人は変化が嫌いだから。

 

変わるということは

これまでの流れが

一時的に滞ります。

 

新しいことを覚えなければならない。

新しい状態に適応しなければならない。

 

それは面倒くさい。

確かにその通りです。

 

それは人の自然な反応です。

 

もちろん、悪い事ではありません。

そして誰も悪くありません。

 

単に「大きく変わらなければならない」

 

と思い込んでいるから、

ただでさえ重い腰が

もっと重くなっているだけです。

 

それをなくしていくためには、

「今よりも『ほんのちょっぴり』変える」

ことを意識すればいいのです。

 

ほんのちょっぴりってどのくらい?

 

って思いますよね。

 

例えば、少しだけ今のルールを変える。

少しだけメンバーとの関わり方を変える。

 

そのくらいのレベルです。

 

今の仕組みや制度、

課、部、組織の在り方が

メンバーが仕事をする上で

本当に良いものなのか?

 

そういった観点で考えることです。

 

組織がメンバーのご機嫌取りをする、

ということでは決してありません。

 

会社が儲けるために良い、

メンバーが安心して儲けるために良い。

 

そのための環境をつくりましょう、

ということです。

 

環境があって、

その環境をメンバーに

思う存分活かしてもらうために

研修に参加してもらう、

という考え方でいると、

研修で学んだことを

発揮しやすくなります。

 

本日も読んで下さり、

ありがとうございました。