おはようございます。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

日本ハムの新庄監督がシーズン中に

TV番組に出演したことで賛否を呼んでいます。

 

事の発端はフジテレビで放送された

歌番組とお笑いを融合した

スペシャル特番でのことでした。

 

2日連続で放送された番組の1日目、

番組のコーナーで2日目の出演を

オファーされた新庄監督が、

球団フロントに交渉することを伝えて、

出演に前向きな姿勢を示したことから

始まります。

 

球団側は基本的に反対姿勢。

ただ、11日の試合に勝ったら出演OK、

という約束だったそうです。

 

しかし11日の試合に負け、

ですが試合後にスタジオへ直行。

 

サプライズで番組出演をしました。

 

本人は「怒られると思う」と言いつつも、

「1週間もしたら忘れられるから」と

相変わらずの新庄節です。

 

もちろん、新庄監督は日本ハムというチームの

リーダーです。

 

なのでチームを優勝させることが

ミッションになります。

 

それは新庄監督も痛いほど

分かっていると思います。

 

日本ハムはリーグ最下位ということもあり、

今回の件についてはかなりの批判もあるようです。

 

確かに優勝することがミッションであれば、

新庄監督の今回の行為に眉をひそめる人がいるのも

理解はできます。

 

ただ、たしかにミッションはそうなのですが、

新庄監督のビジョンはどうなのでしょうか?

 

僕の勝手な推測ですが、

新庄監督は野球がもっと

憧れのスポーツになるようにすることを

ミッションにしているように思えるのです。

 

何度も言いますが、

日本ハムという野球チームのミッションは

優勝することです。

 

しかし仮に日本ハムが優勝しても、

その一瞬は注目されるでしょうが、

喉元過ぎれば熱さは忘れられます。

 

すぐに忘れられてしまうような話題では、

ミッションの達成には至りません。

 

それに日本ハムというチームは

若手が中心になっているチームなので、

どうしても成長していくのに時間がかかります。

 

とは言え、今シーズンは最下位ですが、

チームが全く成長していないのか?と言われれば、

そんな事はないと思います。

 

ただ、新庄監督にとってチームの優勝だけでは

将来プロ野球選手になりたいと思う人を

増やすには足りないと思っているのかも知れません。

 

だからこそ積極的にメディアやSNSなどを活用し、

自らが批判の矢面に立っても構わないので

多くの人に野球に興味を持ってもらえるような

行動をしているように思えるのです。

 

たぶん、球団フロントやファンだけではなく、

チームのメンバーにも「なんでだよ!」って

思っている人がいるのも分かっているでしょう。

 

チームが勝てていない事にも

頭を悩ませていると思います。

 

しかし、新庄監督が思い描くビジョンは

自チームの優勝というミクロではなく、

球界というマクロで捉えているため、

なかなか伝わっていないのではないか?

と僕は思います。

 

自チームの優勝はあくまでも目標であり、

目的を達成するための途中結果でしかない。

 

それにチームはまだ若手中心。

育成には時間がかかる。

 

で、あれば、育成は進めながら、

少しでも野球に興味を持ってもらい、

憧れてもらうには何が出来るか?

 

それを考えた上での行動なのだと

思います。

 

そういう意味では新庄監督は

自分のビジョンをチームも含めた内外に

もっと伝えて行く必要があるでしょう。

 

ビジョンを言わずに、

ただ話題をつくるだけでは、

せっかくの壮大なビジョンが

実現に至る可能性が狭まります。

 

ビジョンを達成しようとするリーダーは

何らかの事に対して常に苦悩していると

思います。

 

リーダーに対して批判をすることは

もちろん必要な事ではありますが、

その前にリーダーがどこを目指しているのかを

メンバー自身が知ろうと歩み寄ることも

必要に思えます。

 

リーダーの苦悩は何かをメンバーが知ろうとすること、

そしてリーダーのビジョンをリーダーが常日頃から

メンバーに対して語ること。

 

この両輪があってこそ、

ビジョンへの理解や実現への

行動に移行していくのではないか?

 

社長やマネジャーといったリーダーの人達も

これと同様なのではないか?

 

今回の新庄監督に関する記事を読んで、

僕はそんな風に思いました。

 

本日も読んでくださり、

ありがとうございました。