こんにちは

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

心理的安全性という言葉が

世の中に出回り始めてから

久しくなりましたね。

 

思ったことや感じたことを

言えるような場をつくることは

良いことだと思います。

 

心理的安全性の高い職場つくりを

題材とした本もたくさん売られています。

 

反面、報道などで、

どう見ても心理的安全性が

高いとは言えない職場での

重大事件も目にするように

なりました。

 

直近ですと日野自動車やみずほ銀行の

件などが分かりやすいでしょう。

 

ことの詳細は今日までの

報道内容で報じられた通りですが、

どうして端から見れば明らかに

問題があるのに、

そのような状況に陥ってしまうのか?

 

これはリーダーが持つ影響力を

パワーとして使っているからです。

 

そのため、良くないと分かっていても、

それを指摘することで、

リーダーのパワーにより自分に不利益が

生じてしまう。

 

よってそのパワーに晒されたくないメンバーは、

分かっていながらも指摘はせず、

波風を立てないように過ごしていくのです。

 

ここで言うパワーは「権力」と

言い換えられます。

 

厄介なことに役割が上に行くことで、

自分の勝手を意のままに出来ると

思い込む人は一定数存在します。

 

パワーを行使することで、

その人は自分の存在を

アピール出来るので、

自分に浸ることが出来るんです。

 

こういった人が存在する限り、

心理的安全性の高い職場をつくるのは

相当にハードルが高くなります。

 

では、こんな場合は

どこから手を付けたらいいのか?

 

これはもう、「仕組み」そのものを

変えていくしかありません。

 

しかし、仕組みというのは

人の持ち味が分かっていないと

つくることができません。

 

人のために仕組みがあるのであって、

仕組みのために人がいるわけではないからです。

 

そうなると、まずは人を知らなければ

何が持ち味なのかが分かりませんよね?

 

そこで出てくるのが「対話」です。

 

知らない→知るに至るには、

対話を繰り返して

お互いの価値観や価値基準を

理解しなければなりません。

 

そうすることでその人がどうして

そう考えるのか?

どんな時にそういった行動を

起こすのか?

という部分が見えてくるようになります。

 

それらが見えて来て初めて、

その人の持ち味がどんな所に

あるのかが分かってきます。

 

互いの持ち味が分かってくれば、

どんな時にそれを発揮してもらえば

会社やチームのためになるのかが

分かります。

 

そうしてやっと、

 

どんな仕組みであれば

皆が持ち味を存分に発揮出来るのか?

を考えられるようになります。

 

この時になってようやく、

 

「誰もが忖度なしに言いたいことを言える場」

 

をつくるためには

 

どんなことをすればいいのか?

何をしていけばいいのか?

 

という議論が出来るようになります。

 

昭和の体質を引きずっている企業や、

それなりの歴史がある企業、

規模の大きな企業、

あるいはこれらを全て含んだ企業が

こういったプロセスを経るのは

相当な覚悟、時間、気力が

必要となります。

 

今までは良かったことが

令和の今では通用しません。

 

規模が大きかろうと、

歴史があろうと、

もうこれまで通りでは

やっていけない時代になったのです。

 

もう昭和も平成も終わりました。

 

本当に会社を永続的に

儲けて行けるようにしたいなら、

心理的安全性を高めるということを

鼻で笑うようなことをせず、

自分たちが権力に任せて

下をねじ伏せていないかを

見直さなければならないんです。

 

本日も読んでくださり、

ありがとうございました。