こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 


グループとチームの違いについては、

このブログでもたびたび取り上げて

来ました。

 

グループは与えられた指示や目標に向かって、

とりあえず行動している人の集まり。

 

漢字1文字で表すなら、「群」です。

 

チームはビジョンを共有し、

互いの持ち味に相互依存しながら、

成果を生み出していく人の集団。

 

漢字1文字で表すなら「団」です。

 

それぞれを別の言い方にすると、

グループは「自発性」で、

チームは「内発性」です。

 

この「自発性」と「内発性」について、

社会学者の宮台真司氏は次のように述べます。

 

・「自発性」は限定された枠内のルールや

課題などが与えられた人為的環境の中で

主体的に動くことである。

 

・「内発性」は人為的環境に左右されずに

主体的に動くことである。

 

つまり、自発性は環境に依存しているが、

内発性は環境から自立している、として、

この2つを区別しています。

 

まさに与えられた環境に依存して

とりあえず行動しているグループは

自発性的ですし、

ビジョンを共有して成果を生み出していく

チームは内発性的です。

 

また宮台氏は、

 

"内発性は唐突に生まれるのではなく、

自発性に基づいた活動の継続によって

涵養されるもの"

 

だと言っています。

 

チームは最初、グループの状態からスタートし、

様々な壁を乗り越えることでチームへと

変態していきますから、

 

・グループで活動を続けていき、壁を乗り越えていくこと=自発性

 

・壁を乗り越えてチームになっていく=内発性

 

と当てはめる事ができます。

 

自発というと自ら進んで行動を起こす、

というイメージがありますが、

(実際、辞書ではそのような意味で書かれています)

グループとチームの違いについて考えるのであれば、

宮台氏の考え方の方がしっくりきますね。

 

グループとチームの違いをこういった見方で

考えてみるのも面白いと思います。

 

本日も読んでくださり、

ありがとうございました。