こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

リーダーとして部下を持ち、

チームを率いる役割になると

 

「部下をうまく動かせない」

 

というお悩みが出てくると思います。

 

これが経営者の方であれば、

 

「社員が動かない」

 

というお悩みに変わるでしょう。

 

僕の管理職研修に参加される方からも、

「どうしたら部下を動かせるのか?」

という質問をよく受けますので、

それだけ皆さんがご苦労されている

共通の課題なんですね。

 

僕は部下や社員というよりも、

人そのものを「動かす」のは

困難だと思っています。

 

その理由は、

 

「人はやりたいことしかやらない」

 

からです。

 

人が動く時というのは本人が

「そうしたい」と思う時です。

 

何かしらの内発的動機づけが発動し、

自分でそうしたいと思った時に

自然と行動が始まります。

 

身近な例で言うと、

 

「お腹が空いた」からご飯を食べます。

「催した」からお手洗いに行きます。

 

それは本人がそうしたいから

そうするんです。

 

リーダーや経営者が「動かしたい」と思っても、

それはリーダーや経営者がしたいことです。

 

メンバーや社員がそう思わなければ動かないんです。

 

そして部下や社員が動かない時、

よく使われるのが

 

「力」

 

を行使することです。

 

やらなければペナルティを与える。

動かなければ相手にとって不利になる

何かしらの制限をつける。

 

こういったものですね。

 

これは強制になりますので、

メンバーや社員の心は一気に

離れて行ってしまいます。

 

面従腹背で指示以外のことは

一切やらなくなるでしょう。

 

僕は部下や社員を動かしたいと思うなら、

「縦の関係性」から「横の関係性」へと

変化していくことをオススメします。

 

縦の関係性は強弱の関係性です。

 

自分の方が上、力がある。

だから下にいる者は従うべきだ。

 

こういう関係性です。

 

対して横の関係性はフラットです。

横の関係性は強制も強要もしません。

 

「どうしたら良いと思う?」

 

と尋ねます。

 

人はどうしたら良いと思うか?

を尋ねられると、

 

「自分ならこうする」

「こうしたら良いと思う」

 

というように、

部下や社員が「自分で」考えて、

自分がやりたいと思うことを

口に出してきます。

 

もしそれがチームや会社の目指すところと

合致しているのであればOKです。

 

仮にズレがあるのならば、

 

「そこに加えて○○してみるのはどうだろうか?」

 

と提案をします。

 

どうしたら良いと思うか?と尋ねられ、

自分のやりたいと思うことを口にすることで、

自らの意見や考えを受け止められたと感じます。

 

そこに提案が加わることで、

「じゃあ、やってみるか」と、

動きたくなる理由が出来上がります。

 

するとメンバーが主体的に動き出し、

結果的にリーダーや経営者の方が望む

動きに変わります。

 

"押してダメなら引いてみな"

 

とよく言いますが、

言い得て妙じゃないでしょうか。

 

ちなみに僕は研修でこの質問を受けると、

「部下は『何がしたい』のだと思いますか?」

と参加者の方に質問するようにしています。

 

すると

 

「・・・・・・」

 

と沈黙してしまいます。

 

でも、この沈黙が良いのです。

この沈黙が「部下の事を真剣考えている」

という証左ですから。

 

本日も読んで下さり、

ありがとうございました。