こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

ミドルマネジャーの大事な役目として、

「メンバーのパフォーマンスを発揮させる」

ことが挙げられます。

 

そのために個々の目標値を考えて

目標設定しますよね。

 

こんな時、メンバーのパフォーマンスを

発揮させるのが下手なミドルマネジャーは

ハードルを高く設定してしまいます。

 

高いハードルを設定することで、

困難な目標に対してもメンバー同士が

力を合わせれば大丈夫!

と目論んでしまうんです。

 

まぁ確かに、高いハードルはチームの士気を

高めたり、結束を強くしたりする効果が

ないわけでもありません。

 

ですが、正直言ってこれは逆効果になることの

方が多いです。

 

仕事の難易度だったり、メンバーの得手不得手、

体調も含めたコンディションや作業時間、

チームワーク、テンション、モチベーションなど、

変動要因が様々あるからです。

 

高いハードルに対して何の抵抗もなく、

すんなり受け入れられるのは、

自分にめっちゃ自信がある、

能力の高いメンバーだけです。

 

また、高い目標値を設定しがちな

ミドルマネジャーは、

自身がプレイヤー時代に優秀だった

パターンが多いですね。

 

パフォーマンスを発揮させるのが上手い

ミドルマネジャーは、

それぞれが少し背伸びしたら届くくらいの

目標設定をします。

 

イメージとしては、通常が「1」だとしたら、

目標設定は「1.1」です。

 

0.9でもなく、1.2でもありません。

 

この1.1というのは魔法の数字です。

 

各メンバーが1.1の目標設定ということは、

みんなが「ちょっとだけ頑張る」ということを

意識しているから。

 

ほんの1割増しですから、

メンバーにとっても心理的負担が減ります。

 

さらに言えば、1.1を30日間出していくと、

1.1の30乗で約17のパフォーマンスが

出力されます。

 

そして1.1、つまり1割増しだけ頑張ることは、

メンバーが「フロー」の状態になることを

促進する効果もあります。

 

数字で見ればたった0.1増しですが、

だからこそ「もうちょっとで届く!」という

高揚感が生まるために夢中になりやすいんです。

 

1.1を引き出すことのメリットはもう1つあります。

 

人は毎日同じパフォーマンスで

いられるわけではありません。

 

その日の体調やメンタルなどで

変動があります。

 

でも、毎日1.1を出すようにしていれば、

たとえ1人がその日が0.9や0.8だったとしても、

他の人が1.125くらいの力を出せば、

少々調子が落ちているメンバーがいても

補完ができます。

 

いつもお話する「相互依存」ですね。

 

各メンバーに1.5とか2.0を求めるよりも、

みんなに1.1を出してもらうことを意識すれば、

チームのパフォーマンスは劇的に変化しますよ。

 

本日も読んでくださり、

ありがとうございました。