こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

サントリーホールディングスの新浪剛史社長の

発言が物議を醸しています。

 

発端は先週、オンラインセミナーで

新浪社長が発言した45歳定年制です。

 

新浪社長はセミナーで、

 

"定年を45歳にすれば、20代、30代がみんな

勉強するようになり、自分の人生を自分で

考えるようになる"

 

と語り、

 

年功序列の賃金体系も、

 

"40歳か45歳で打ち止めにすればよい"

 

と述べました。

 

新浪社長は持論を述べただけなのですが、

これが炎上してしまい、

10日の記者会見では

 

"首切りするという意味ではない"

 

と弁明しています。

 

これに対し加藤官房長官は13日の記者会見で、

 

"法律には、60歳未満の定年禁止が

明確に書かれている"

 

と述べています。

 

国からも「ちょっとお待ちなさいよ!」

と言われてしまったのですね。

 

発言の真意としては、

年齢の若いうちに別の道も

オプション提示することで、

企業として社員に機会提示でき、

会社、社員、どちらにとっても

有意義である、ということを

言いたかったみたいです。

 

ただ、この真意を弁明したところで、

正直、伝わらないと思います。

 

なにか新しいことをやるということは、

今ある何かを捨てるか、止める必要があります。

 

ですが、何かを捨てたり止めたりすることは、

大きな抵抗を生みます。

 

人は今ある環境をできる限り維持したいからです。

 

これはこのブログでもたまに書いている、

ホメオスタシス(恒常性維持機能)が

働くからです。

 

ホメオスタシスは言ってみれば

生存本能に基づいた機能です。

 

環境が変わることで

生命が脅かされていた頃の

名残(本能)が抵抗を生み出します。

 

特に今回の新浪社長の発言のように

思い切った内容であれば、

それに対する拒否反応は大きくなります。

 

では、どうしたら拒否反応を少なくできるのか?

 

ビジョンを伝えて

イメージしてもらうことが必要です。

 

「こうするとこうなるよ」ということを

聴いている人たちが映像として

イメージできるように伝えていくことです。

 

イメージできないと人は不安になります。

 

自分たちの仕事、生活が脅かされる!

という不安です。

 

不安になると現状を維持したくなります。

 

だから抵抗するんです。

 

でも、普段からビジョンを伝え、

みんなにイメージを持ってもらい、

そのイメージをみんなで共有できれば、

メンバーはついていきやすくなります。

 

ビジョンが共有されていない時に

新しいことを提示しても

メンバーはイメージできていないので、

リーダーについていけないのです。

 

そういう意味では新浪社長の発言は

時期尚早だったのかも知れませんね。

 

本日も読んでくださり、

ありがとうございました。