こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

久し振りに6年前に買った本を読み返しています。

 

僕は読みたい本を買って、取っておくタイプです。

おかげでファシリテーションや対話関係の書籍が

どんどん溜まっていきます。

 

ある程度時間が経過したものは、

できるだけ捨てるようにしていますが、

活字が書かれているものを捨てるのは

どうしても気が引けてしまいます。

 

なので、年末に本の整理をしようとすると、

必ず2日は意図して時間を取るようにします。

 

取捨選択に時間がかかるんですもの・・・

 

こんまりメソッドは僕には難しいです。

 

いま読み返している本は、

 

ゲネス・J・ガーゲン著、「ダイアローグマネジメント

 

という本です。

 

チームビルディングや組織開発のお仕事をしていると、

素晴らしい社長さんとお会いする機会がたくさんあります。

 

お悩みを聴かせていただいたり、

熱い想いを聞かせていただき、

質問させていただいたり、

たまにフィードバックをさせていただいたり、

失敗談や仕事での武勇伝などの愉快話など、

様々な話題で楽しく伺っています。

 

でも、僕に話してくれているようなお話を

社員さんとしているか?と尋ねると、

大抵が「No」とおっしゃいます。

 

たぶん、多くの社長さんがこうなんだと思います。

 

なぜなら、社長自身が「社員に話しても意味がない」

と思っているのだと思うのです。

 

これってかなり勿体ないことだと思います。

だって、社長は社員に対して、

社員がどんな事を望んでいるかを訊いていないから。

 

社長が社員に訊かなければ、

社員も社長に訊こうとしません。

 

もし、「そんなの、社員から来るのが当然だ!」

 

って思ってしまった社長さん。

 

ハッキリ言います。

基本的に社員から社長に訊きに行くのはムリです。

 

だって、社員からしたら相手は社長。

自分の下らない話や質問なんて聴いてくれない

って思ってます。

 

社長というのは社員からしたら雲の上の存在です。

 

「会社の規模が小さく、距離が近いから大丈夫!」

って思った社長さん。

 

それもムリです。

 

物理的距離は物理的に縮められますが、

ランクを挟んだ心の壁はそう簡単には下がりません。

 

ただ、もし、いまここから社長さんが、

次の3つのポイントを押さえ、

社長から社員さんへ対話を促すようにしたら、

社員さんは変わってきます。

社長も変わるし、会社も変わります。

 

そのポイントは、

・前提を捨てる

・ゴールを共有する

・黙って聴く

です。

 

「前提を捨てる」というのは、このように考えます。

 

人は人それぞれ考え方が違う。

それは、育ってきた環境や関わってきた人で

形成されてきたもの。

背景が違うのだから、

その背景で得てきた言語で

考え、話をする。

 

つまり、自分とは全く違う考え方をしているのだから、

その人の話に対して「ああ、こういう事だな」という

決めつけをしない、ということです。

 

決めつけないということは、良いとか悪いとかの

ジャッジもしない、ということにもなります。

 

ジャッジをしなければ、社長から見えている社員の、

隠された一面を理解することに繋がります。

 

次の「ゴールを共有する」は、こう考えます。

 

先程、前提を捨てるというところ、

人はそれぞれ考え方が違う、と書きました。

考え方が違う、となれば、正しいとか

間違っているなどもその人の考え方に基づきます。

 

ゴールが共有されていなければ、

それぞれがそれぞれの背景を基にして

話すのですから、お互いがお互いの意見を

「正しいのだ」と考えます。

 

すると、相手の話は耳に入ってこなくなります。

 

ゴールがないから、皆、思い思いの方向に行ってしまうのです。

 

ゴールの共有ができれば、お互いの考えを突き合わせるので、

お互いにとって何が正しいのかが明確になります。

 

最後の「黙って聴く」はこのように考えます。

 

考え方が違えば判断の基準も、

目的も違ってきます。

 

でも、前提を持って話を聞けば、

決めつけが始まってしまい、

相手の話をジャッジしてしまいます。

すると、自分の目的に沿って

自分だけのゴールに向かって

話を結論づけてしまいます。

 

そうなってしまうと、

お互いに話をする意味が

なくなります。

 

ですから、前提を捨て、ゴールを共有した上で、

相手の話を黙って静かに聴くんです。

 

「聴く」という行為は相手に対する「承認」を表します。

相手に対するリスペクトとも言えますね。

 

社長が社員の話を静かに黙って聴くことで、

社員は社長の承認を理解します。

すると、社員も社長の話を静かに黙って聴けます。

 

黙って聴くと何が出来るのか?

 

じっくり考えることが出来ます。

 

自分と相手との共感出来るポイントを探し始めます。

 

すると、お互いが考えていることが分かるようになるので、

お互いの事を自分の事としても考えられるようになります。

 

相手の事を自分の事として

考えられるようになれば、

 

社長は社員の事を考えます。

社員は会社の事を考えます。

 

これが、「対話(ダイアローグ)」です。

 

1対1でやる必要はありません。

自分も含めて3人〜4人くらいでやってもいいでしょう。

 

これが常態化すると、社員も組織も

パフォーマンスが上がります。

 

自分に関わる全ての事が

自分の事として考えられるようになるからです。

 

本日も読んでくださり、

ありがとうございました。