こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです)

 

若手社員、とりわけ新卒入社の社員育成は、

新卒採用を行っている会社にとって重要な施策の1つだと思います。

 

特に経営者からみれば、若手のうちはお給料も安いので、

早く育ってくれて、高利益を生み出せれば、

それだけ会社にとってメリットが大きくあります。

 

誤解を恐れずに言えば、

 

「安い人件費で高利益を生む」

 

ということは、お商売の基本ですから、

若手(20代)社員の育成は低賃金労働力の質を高める王道的な経営手法とも言えるでしょう。

 

ですが、なかなか若手社員の教育が上手くいっていない、

という経営者、人事担当者の声も多く聞くのも現実です。

 

では、若手社員の育成で気をつけるポイントはどのようなことでしょうか。

 

それは、

「偏りを無くす」

ということです。

 

若手育成で陥りがちなのが、

 

・業務知識

・業務技能

・特殊技能

・業界知識

 

といった、実務能力のみを教えるというものです。

 

もちろん、現場の心情としては理解できます。

だって、早く若手に戦力となってもらいたいのですから。

 

ですが、ここに偏ると若手はいずれ、仕事を作業と考えるようになるため、

現場は一時的に助かるかも知れませんが、真に戦力となることはないでしょう。

 

ですので、実務能力以外にも、

 

・基礎能力

・組織能力

 

の教育が必要になります。

 

基礎能力は、自主性(自分の頭で考える)と、信頼/信用を得ること、

そして組織能力はチームスキルとなります。

 

さて、ここまで3つの育成項目を出しました。

 

・実務能力

・基礎能力

・組織能力

 

勘の良い皆さんは既にお気づきかも知れませんが、

この3つのうち、実務能力は定量化しやすいのですが、

残り2つは非常に定性的ですね。

 

なぜ、定性的な部分が多くを占めているか?

それは、20代の若手社員は「働く土台」ができていないからです。

言い換えると、世間知らずなんですね。

 

ですので、若手のうちに社会と会社の歩き方を教え込み、

内面性の改善が必要とされるんです。

 

基礎と組織の能力を育成し、そこに実務を乗せていくことで、

若手社員は概ね1年で素晴らしい戦力へと変貌を遂げてくれます。

 

ただ、1つだけ当たり前の事を書かせていたくと、

 

「育成は時間とお金の投資である」

 

ということです。

 

とにかく今が良ければそれでいいや!

と業務能力のみで育成してしまうと、

2年目以降からジワジワとしわ寄せがやってきます。

若手が活躍してくれなければ、ROIでみた時に大きな損失となってしまいますよね。

 

ですので、もし若手育成がうまく行っていない!と感じているのであれば、

3つの能力の育成が適切に行われているか、という点に着目してもらえると良いかと思います。