『食べない人たち』 | 月読草子

月読草子

月読文世 @ 文章修行中

皆さま、こんにちは!

 


先日、

 

『食べない人たち 「不食が人を健康にする」』

 

『食べない人たち ビヨンド 不食実践家3人の「その後」』

 

を読みました。

 


「食べない弁護士」で有名な秋山佳胤さんと、毎朝の青汁1杯のみの食生活をずっと続けていらっしゃる鍼灸師の森美智代さん、不食研究所代表の山田鷹夫さんによる共著のこの2冊。


文字通り、不食を実践されている様子が描かれているのですが、お三方ともとっても楽しそうで幸せそうなのが印象的でした。


秋山さんなんか、水さえ飲まずに普通にお仕事をされているばかりか、海外のマラソン大会に飛び入り参加までしちゃうというのですから、もう常識では考えられない世界です。


汗をかいても、水分を摂取しなくて大丈夫なのですって!!


でも、どうやら人間は、宇宙のエネルギー「プラーナ(氣)」だけで生きていけるようなのです。

 


そして不食になると、


 ・身体が若返り、病気をしなくなる


 ・勘が鋭くなる


 ・短い睡眠時間で大丈夫になる


 ・心が穏やかでおおらかになる


などなど、よいことばっかりなのだそうです!

 


また、食べないことにより、


 ・家計が助かる


 ・地球にやさしい


 ・食糧危機もなんのその


 ・農薬や添加物の心配がない


 ・食事に費やしてた時間を自由に使える


といったメリットも!

 


デメリットをあげるとすれば、


 ・変人と思われる


 ・会食で気まずいかも?


 ・食べないと退屈する


とかでしょうか。


まあ、これくらいだったら、許容範囲ですよね。

 

 


今から1年半程前に、稲葉耶季さんの『食べない、死なない、争わない』を読み、不食への憧れを抱いた私。


(稲葉耶季さんは、「Iさん」として、『食べない人たち 「不食が人を健康にする」』にも登場しています)


憧れつつも、実践するならもっと年をとってからだな、と思っていました。


(チョロっとだけその感想を書いてています → 『懲りずに溜めてしまった本たち』)


なんたって、家族にご飯を作る立場ですしね。


それに、根がすっごく食いしん坊で、三食だけでなく間食もしっかりな生活を送っていて、甘いものにも目がないのです。


少しでもおなかがすくとフニャフニャになり、とりあえずなにかをつまんで、という毎日。


そんな私ですが、今回は何を血迷ったか、第一弾の『食べない人たち 「不食が人を健康にする」』を読んでいる途中で、


「あ、できる!」


と確信してしまいまして。


読み終わって、


「やっちゃおう~♪」


となったのが、ちょうど夏至の日でした。


いろいろなことが重なってすごかったらしい、今年の夏至。


そのスピリチュアルパワーに背中を押されたのか?


それとも、コロナ騒ぎや蝗害による食料不足への不安からなのか?


自分でもよくわかりませんが、とにかくタイミングがドンピシャだったようなのです。

 

 


というわけで、思い立ってから3日目くらいには、ほぼ一日一食な生活になり、一週間ちょっと過ぎた現在も、それは続いています。


確信しちゃったせいか、食いしん坊はすっかり息を潜め、ここまでわりとすんなり。


これから一食状態に慣れ、プラーナを取り入れられるようになったと感じたら、もう食べるのをやめちゃえばいいかな、と思っています。


秋山さんも、完全な不食になるまで数年かかったそうなので、ここからは気長に行こうと。

 

 


ここまでトントンと来られたのは、食いしん坊のくせに矛盾しますが、なんとなく食べることに罪悪感を抱いていたせいではないかと。


以前ブログにもちょっと書きましたが、昔は完全な菜食生活をしていて、結婚して子どもが生まれることになり、いろいろ考えて普通の食事にしたという経緯がありまして。


そしてここ数年は、子どもたちもすっかり大きくなったので、無理して肉を食べるのをやめていました。


そんなとき、『インド科学の父 ボース』を読んだのですが、その中に、植物も絶命する前はひどく苦しむ、ということを明らかにしたチャンドラ・ボース氏の実験が書かれていたのです。


ショックでしたが、そりゃそうですよね。


植物だって、生きているのですから。


これじゃあ即身仏になるしかないのか、と落胆しながらひねり出した答えは、


「生きていくために食べるのは避けられないので、自分で狩れる(苅れる?)ものだけ食べて行こう」


というもの。


つまり、自分で殺せないものは食べない、と。


それでしばらくやってきたワケですが、心のどこかでやっぱり納得はできていなかったのですよね。


そこでこれら2冊を読んで、


「食べなくても普通に生きられるんだ!」


とストンときたのでした。

 

 


不食とは、食べることをガマンするものでもなく、「食べないこと」を最終目標にするものでもなく、食べる食べないから解放されて自由になる、という感じでしょうか。


その段階に達したとき、どんな世界が待っているのか、もう楽しみでしょうがないです。


今、心がすごくラクでワクワクしているので、きっとずっと続けていけるでしょう。


時々、経過を報告していけたら、と思っていますので、面白がっていただけましたら幸いです (o^▽^o)ノ