迷った時のお勧めは【手紙】! ~月松橋式:政治家への声の届け方①~ | 「月松橋」活動報告

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同人団体「月松橋」です。

●はじめに

 

当ブログで「表現の自由」に関する問題を取り上げた際、必ず申し上げて来たのが「声を上げることが重要」、特に「政治家に声を届けることが重要」と言うことです。

「では具体的に何をどうすれば声を届けられるのか」――当記事ではまず、「私ならどんな方法で政治家に意見を届けるか」について書きたいと思います。

 

※言うまでもないことですが、私のやり方・考え方が100%正しいと言うことは絶対にありません。あくまでもひとつのきっかけ、ひとつの参考として読んでいただければ幸いです。

 

●迷った時は「手紙」を選べ!

 

政治家に意見を伝える方法は、最近では色々あります。何よりも伝えることこそが重要なので、「これなら自分でも出来る!」と言う方法で伝えることが一番ではあります。

が、それでも敢えてひとつお勧めの方法を挙げるのであれば。

私は迷わず、【手紙】を挙げます。

2010年「非実在青少年」都条例問題時に公開された「手紙の書き方」の一例

 

手紙のメリットを、簡単に挙げて見ましょう。 

 

・それなりに長い文章が書ける 

※SNSや電話だとなかなかこうは行かないです。

・参考資料を同封出来る 

※これが手紙以外の方法だとかなり難しいのです。

・書いて送るまでにそれなりの費用と時間がかかる=本気度が伝わる 

※封筒代や切手代は意外と高額です。政治家にはそれが分かるのです。

 

もちろん、以下のようにデメリットもないわけではないのですが・・・それでも、「手紙が最も効率的に思いを届けられる方法」であることには代わりがない様に思います。

 

・書いて送るまでにそれなりの費用と時間がかかる=あまり手軽ではない

※「手軽ではないからこそ本気度が伝わる」側面はあるので難しいですが・・・。

・送ってから届くまでにタイムラグが生じる

※「法案の採決が明日なんだよ!」と言う時にはメールや電話に頼るしかないです・・・。

 

●【手紙】以外の方法は?

 

「手紙じゃないと思いは伝わらない!」と言う訳ではありません。手紙以外の方法についても見てみましょう。

 

【FAX《※非推奨》

 

まず、数ある方法の中でも「これだけは止めとけ」と言われるのがFAXです。

 

↑トークイベント「おぎの白饅頭」におけるおぎの稔氏(2010年「非実在青少年」都条例問題における表現規制反対派の一人)の発言内容

 

実のところ、未だにFAXを使っている政治家は少なくなく、特に「自分から書類を送る時はメールよりFAXを使う」と言う政治家は一定数いるようなので(※「表現の自由を守る会」が行ったアンケートの返答結果より)、FAXを使うことに意味がある局面は全くないとは言いがたい部分はあります。

が、そうは言っても、(どこかの団体等が大勢の意見をひとつに取りまとめたものを送るならともかく)どこの誰かも分からない個人の群れが束になってFAXを送りつけては迷惑にしかならないこと、そして迷惑な人の言うことを聞きたい人は誰もいないことは自明です

個人がFAXで意見を送るメリットは、あまりない様に思えます。どうせ送るなら手紙の方がよほど安全です。

 

【直接会う】

 

これが最も効果のある方法ではあります。ただ、同時にコストが尋常でなくかかる方法でもあります。

政治家に直接会って話すとなると、基本的には面談に近いような形(俗に“陳情”と言われる行為)になってしまいます。相手にもあらかじめアポを取って時間をフィックスしてもらう必要がありますし、話す内容を事前にきちんと用意しておく必要はあるし・・・正直、普通の人が普通に出来ることではありません(※例外はあります。その辺の裏技的な話はまた後日別記事で)。

言葉を選ばずに言えば、“陳情”のような難易度の高い行為は、それを着実に行うことの出来る経験と能力のある方々にお任せする方が実のところ良いのかも知れません。表現規制問題においては、そのような方々の団体として、例えば「コンテンツ文化研究会」や「うぐいすリボン」が知られています。

 

 

これらの団体に寄付を行うことで、間接的に“陳情”に参加することは、非常に意義のある行為であると思います。

 

【SNS】

 

お手軽さにおいて最強を誇る方法です。

効果については、まだ未知数な部分も多い方法です。しかし全ての政治家が一応にSNSに対して冷淡な訳では決してなく、「SNSの声に反応してくれる議員はいる」と言うのは紛れもない事実です。

 

 

 

 

 

【電話】

 

SNSに次ぐお手軽度と言う、大きなメリットを持つ方法です。

最大のデメリットは、「相手の都合のいい時間か否かがほとんど考慮されない連絡方法」であることです。運が悪いと電話を取ってすらもらえないリスク、そこまで行かなくとも「なんでこの時間にかけてくるんだ」「迷惑な人だ」と思われてしまうリスクを一定程度はらんだ方法になります。手紙やメールに比べ、一度に伝えられる情報量が大きく制限されることもあまり好ましくありません。

ただ、「一言だけ大急ぎで伝える」「(必要であれば)その場で相手の反応を感じ取る」ことにおいては非常に使い勝手のいい方法です。

 

今までに私が意識して電話を使って連絡したケースには、下記のようなものがあります。

 

・twitterで行われた発言・情報発信に、大至急お礼と激励を申し上げたいと思った時

・選挙直前に候補者とそのスタッフの考えや能力を調べるため、資料請求を行った時

・事実と異なる情報発信が行われており、直ちに訂正を依頼することが必要と感じた時

 

【メール(含:ウェブサイトのフォーム)】

 

手紙同様、それなりに長い文章が書ける方法です。「何通送信しても基本的に無料」「送信後タイムラグなしで相手の元に届く」といった、手紙にないメリットもあります。「文章を書く」と言う手間は当然発生しますが、その手間ゆえに政治家を動かす効果は期待出来る方法かも知れません。

ただ、以前メールを使った際に個人的に困ったのは「参考資料を添えづらい」点です。政治家はメールアドレスを公開せず、ウェブサイトに連絡用フォームを置いているだけのことが少なくありません。この場合、本文に添付ファイルを付けてメッセージを送ることは絶対に不可能です。もちろんメールアドレスが公開されていればファイル添付が可能な場合はありますし、そうでなかったとしても例えばオンライン記事のURL程度なら本文中に貼ることが出来ます。ただ、相手の政治家がわざわざリンクを展開してくれるかどうかは保証の限りではなく・・・この点で「印刷した資料を手紙に同封して送ることが出来る」手紙は、やはり(私にとっては)安心を覚える方法でした・・・。

 

●まとめ

 

繰り返しになってしまいますが、何よりも重要なのは「伝える方法」ではなく「伝えること」そのものです。なので、「これなら自分でも出来る!」と言う方法で伝えることが一番ではあります。

 

その上で、もし「どの方法を使うべきか迷う」ことがもしあったなら。

その時は、「一番のお勧めは【手紙】と言うことを思い出していただければ幸いです。