ToshIさんと過去と今 | 月夜の猫のひとりごと 羽生結弦選手応援ブログ

月夜の猫のひとりごと 羽生結弦選手応援ブログ

羽生結弦選手を応援しています。ファンあるあるのたわいもないことを綴ってます。
最近は舞台熱も再燃し、観劇にも行くようになりました。

マスカレイド展にいくことにして、さらにToshIさんを知りたい、と思ってました。



伝説のロックバンド、X JAPANのヴォーカリスト。
にゃんたろうという犬さんと一緒にいる優しい人。
羽生くんの演技に涙して、こんな凄い人に会ったことないという人。



図書館で見つけたToshIさんの著書を読みました。




タイトルは「洗脳」






最初はお父さんとの思い出から始まりました。


私がToshIさんのことを一度ワイドショーで見たのは、まだ洗脳されていた時、ロックは好きではなく、ヒーリングミュージックをやりたいと言っていたときです。



どうしたんだ、この人。って思ったので覚えています。サングラスも外して、すごく普通の人でした。



そして、私がテレビで見たToshIさんは、あの後もしばらく洗脳され、奴隷のように働き、妻とMASAYAという男に、お金を搾取され続けます。
それは暴力で服従させられ、自分のやっていることが異常だという判断能力を奪われてしまったからです。






洗脳って、簡単に解けないんです。



オウム真理教の時もそうでした。
統一教会の合同結婚式も。
宗教団体人民寺院においては、ジム・ジョーンズという男によって900人以上のアメリカ人がが集団自殺などで亡くなっています。



洗脳は事故のようなもの、とあとがきの弁護士さんが言っています。
誰でもタイミングによってはなる可能性があるんです。




ToshIさんは12年間、その中にいました。


あんなに才能のある人なのに、YOSHIKIさんの妥協のない要求についていけずに自信をなくし、家族間のトラブルにより、X JAPANの中でもうまくいかなくなってったようです。
そんな心の隙間に悪魔は入り込んで来た。



でも、そんな長い辛い日々が、終わりを告げる時がきます。


X JAPANの活動再開で、YOSHIKIさんたちと会い、昔の気持ちを思い出していったころ、ToshIさんが倒れ、ある方の紹介で匿ってくださったご家族の"お父様"という方。


この方との出会いで、ToshIさんは救われていきました。



この本は、洗脳が解かれた後、ToshIさんが書かれた本です。だからもちろん、羽生くんの名前など一切ありません。




でも、人にとって大切なものを問われた時、その答えがあまりにも羽生くんを連想するものでした。



"お父様"という方に会って、ToshIさんは「人はどんな時でもやりなおせる」と信じることができるようになります。




ToshIさんは、ある意味弱い人です。
優しくて繊細、責任感も強いため、自分を追い込んでしまいます。

もし彼のご家族が、羽生家の方のように、強い信念と大きな愛で支えてくれていたら、もう少し手前で踏みとどまれたのではないか?


でも、ToshIさんの家族は普通の人たちだった。ToshIさんの成功を喜び、有頂天になってしまう、ごく普通の人々。多分私も同じです。



羽生くんは、子供の頃から意志がはっきりしていました。そのためのサポートを、ご家族は迷いなくされ、守ってこられた。


「殿、利息でござる」という映画の出演依頼がきた時、お父さまが出るべきとのアドバイスをされたと、監督が言っていましたね。



いろんな判断を下す時、若い羽生くんが正しい道を進めるように必要な時にお父さまが助言をし、お母さまが大きな愛情で、羽生くんに群がる魑魅魍魎たちから守ってくださっている、とわたしには思えます。


今は、羽生くん自身で決断することも多いでしょうが、そこに辿り着くまで、ご家族は全力で守ってくださったんだろうと思うわけです。




ToshIさんにとっては、12年の歳月はまだ心の中に辛い記憶としてあるはずです。
その組織に人生を壊された人たちに、知らないこととはいえ、結果的には長きにわたり活動を助けてしまったのですから。
もちろん、その後被害者の方の力になるために、あのようにメディアに出て、本を書き、裁判を急速に進めることに尽力されました。





今年のFaOIで、羽生くんがToshIさんの曲を滑って自分に演技を捧げてくれた時、ToshIさんはきっと少し許された気持ちになったのではないでしょうか?


羽生くんの演技は、巫女の舞に通じると、常々感じるんです。浄化する力を持っていると。



ToshIさんは、あの事件以来、全力で生きなおしています。ToshIさんの歌声は、やはりロック界でも他の追随を許さない、特別なものです。



これからもその歌声や、今度は絵という形で、自らの才能を惜しみなく開花させてくださるでしょう。



ToshIさん、もう一度歌ってくださりありがとうございます。おねがい
今年のFaOIの羽生くんの全力の演技は、間違いなくあなたのおかげです。




著書の最後に、ToshIさんが"お父さま"に最後に聞いた、

本当に幸せに生きるためにはどうしたらいいのか?

という問いの答えが、まさに羽生結弦だったのです。




ToshIさんが、生きていてよかった、という言葉をどんな気持ちで言われたのか想像するしかありませんが、神さまは今だからこそ、ToshIさんに羽生くんを引き合わせてくださったのかな、と思います。





ToshIさんと羽生くん、ToshIloveさん、ハニューファンが、幸せでありますように。




あ、神さま話がつい出ますが、わたしは特に熱心に信仰してあるものはありません。
日本は八百万の神。都合のいい時に、いろんな神様に感謝する、一般的な日本人だということを付け加えておきます。




長文、お読みいただきありがとうございました!
感想はあくまで私個人のものです。気分を害する表現がありましたら、お詫びします。



画像はお借りしました。